薄毛に悩む男性の中には、増毛を検討する人も少なくないのではないでしょうか。
一口に増毛と言っても、どんな種類のものがあるのか分からないし、第一他人にバレてしまわないか心配ですよね。
現在の増毛技術に関するあれこれと、増毛を行うべき人についてまとめました。
増毛ってどんなものがあるの?
増毛と聞くと単に毛を増やすだけと思ってしまいがちですが、現在の増毛技術ではいくつかの種類が存在します。
これはもちろん顧客のニーズに対応するためですが、それぞれの特徴を見ていきましょう。
編み込み式増毛法
自身の毛髪に、特殊な糸で土台を成形し、そこに人工毛を束で編み込んでいくのが編み込み式増毛法です。
仕上がりが自然なため他人に増毛を悟られる心配が無いのが大きなメリットです。
糸でしっかり組まれた土台は強固であるため、スポーツなどの激しい運動でダメージを受けても問題の無い耐久性も兼ね備えています。
また針やメスなどの器具を使用しないため、施術中は一切痛みを感じることがありません。
頭皮に傷跡の残る心配も無いため、増毛初心者におすすめの方法であると言えます。
メンテナンス面に関しても、かつらとは違い毎日脱着する必要がありません。
一度施術を行ったら、次のメンテナンスまではつけっぱなしで生活することが可能です。
編み込み式増毛法のデメリット
編み込み式増毛法のデメリットは、定期的なメンテナンスが必要不可欠である点です。
自毛に土台を成形している以上、時間の経過によって自毛が伸びてくると土台そのものが地肌から浮き上がってしまい、不自然な見た目になってしまいます。
そのため髪の伸びるスピードに合わせて、1か月に1回はサロンに通ってメンテナンスを受ける必要があります。
メンテナンス毎に費用が発生することを考慮すると、コスト的な面でのデメリットは大きいと言えるでしょう。
また、薄毛の進行状態によってはそもそも編み込み式を選択できない場合もあるため、注意が必要です。
さらに自毛が抜ければこの方法自体に意味がなくなってしまいます。
結毛式増毛法
結毛式増毛法は、編み込み式同様自毛を活かした増毛法です。
既に生えている自毛の根元に人工毛を丁寧に結び付けていくため、とても自然な仕上がりになります。
1本の毛に対して平均2本から6本の人工毛を結び付けることができるので、簡単にボリュームアップを図ることができます。
また、通気性が確保されているため、かつらやウィッグに比べて風通しが良く、蒸れたりかぶれたりするリスクがありません。
結毛式増毛法のデメリット
結毛式増毛法のデメリットとしては、編み込み式と同じく定期的なメンテナンスが必須となる点が最も大きいでしょう。
自毛を軸としている以上、髪の成長に合わせて人工毛を調整する必要があるためです。
また、人にとって増やせる毛量に限度があることも覚えておかなくてはいけません。
もともと自毛の少ない人であれば、それだけ結びつける軸が少ないという事であり、大幅なボリュームアップは望めません。
接着式増毛法
接着式増毛法は、上記2つとは違い、あらかじめ人工毛を植毛した極薄のシートを頭皮に貼り付けて増毛する方法です。
別名シート式増毛法とも呼ばれるこの方法は、編み込み式や結毛式が誕生する前から存在していました。
接着式増毛法における最大のメリットは、とにかく短時間で大幅な増毛を期待できる点です。
編み込み式や結毛式は結びつけるという特性上、どうしても時間と費用がかかってしまいますが、接着式増毛法の場合頭皮に貼り付けるのみであるため時間と費用をダブルで抑えることが可能です。
また、脱着式のものを選ぶことで自宅でもメンテナンスすることが出来るため、サロンに行く手間を大幅に省くことが出来ます。
接着式増毛法のデメリット
接着式増毛法は、頭皮に直接シートを張り付けるため頭皮トラブルに見舞われやすいと言うデメリットがあります。
また自毛を活かさないため、編み込み式や結毛式に比べると仕上がりがやや不自然な場合もあります。
種類別に見る、増毛に向いている人
まだ本格的ではないが、薄毛が気になってきたという人に向いているのが「編み込み式増毛法」と「結毛式増毛法」です。
これらはどちらも自毛を活かしてボリュームアップを図るため、ある程度自毛が無ければ施術そのものが困難です。
ピンポイントで増毛することもできるため、頭頂部など本当に気になる部分にだけ行うことでより自然な仕上がりとなります。
薄毛が本格的に進行し、頭皮が見えている人は接着式増毛法がおすすめです。
一度に大幅なボリュームアップを図れるうえ、オーダーメイドで自分にあった髪の太さ、髪質等を変えることができます。
ただし、費用が高額になりがちな点と、自毛を活かす編み込み式や結毛式に比べるといささか不自然な仕上がりになる点はあらかじめ了解しておきましょう。
増毛法まとめ
増毛には、編み込み式と結毛式、接着式の三つの方法が存在します。
それぞれにメリットデメリットがあり、向いている人と向いていない人も違います。
自身の薄毛の進行状態、費用、メンテナンスの頻度などを加味したうえで選択するよう心がけましょう。