現在私はBMWのアクティブツアラー218d(ディーゼル車)に乗っていますが、車検の時に「タイヤの溝はギリギリ」ということを言われました。
「今回はこれでも車検は通ると思いますが、近々タイヤ交換が必要になります」と。
確か2年目の法定点検の時も言われた気がしますが(笑)まあディーラーとしては売上目標もあるし、安全性も加味して早めに交換を促すのだなーと思います。
ところで「外車は維持費がかかる」と言われていますが確かにその通りです。
車検時に前後のブレーキパッドとブレーキディスクの交換も勧められ交換しましたが、見積もりをみてビックリですね(笑)。一般国産車の4倍くらいしません?
しかしこのBMWも次回の車検は通さずに乗り換える予定でしたので、早めにブレーキパッドも交換して良い状態で残りの1年半くらいを乗りたかったので、車検と一緒にそのままやってもらうことにしました。
今回は最終的にBMW承認のランフラットタイヤをやめてノーマルタイヤに変更した話ですが、ディーラーやカー用品店ではなくコストコでタイヤ交換をした経緯について書きたいと思います。
タイヤ交換の目安は?
タイヤに関しては、今回の車検は大丈夫とういことだったので、ディーラーではタイヤ交換をお願いしませんでした。
しかし車の乗り換えを1年半後くらいに検討しているので、ブレーキパッド同様良い状態で乗りたかったので、別途検討することにしたのです。
そこでまずはタイヤ交換の目安を調べましたが、タイヤの溝は1.6mm以上必要ということです。それ以下になるとタイヤの寿命でスリップ等の危険もあり、道路交通法違反にもなるようです。
メーカーが推奨しているタイヤの消費期限というのもあるらしく、だいたい4~5年ということらしいですね。やはりゴムなので劣化があるようです。
ところでタイヤは約5000キロの走行で1mm摩耗するそうです。新品のタイヤの溝は8mmあるので、単純に計算すると約32000キロ走ると交換の目安に到達します。
私のBMWは現在34000キロでしたので、やはり交換時期であることが分かりました。
BMW承認のランフラットタイヤのお値段は?
それまで私はBMWがブランドで推奨している「承認タイヤ」があるということを知りませんでした。そして色々と調べるまでランフラットタイヤというものの存在すら知りませんでした。
そこで車検の時にディーラーの人に聞いたのですが、ランフラットタイヤは「万が一パンクしても、80km以下のスピードで80キロ先まで走行ができるタイヤ」ということです。よって、スペアタイヤは積んでおらず、パンク修理キットもBMWには付いてないのです。
「なるほど」と。
しかしその分値段がかなり高いようですね。ディーラーでタイヤ交換するとバカ高い見積もりが出そうですので(笑)、まずはオートバックスに行ってみました。
しかしランフラットタイヤは常時在庫を置いていないらしく、まずは見積りをもらいました。
これがオートバックスでの見積りになります。(BMW承認ランフラットタイヤ:コンチネンタル 205/60 R 16)
164516円を値引きして、4本セットで
- 158400円 タイヤ補償有
- 145200円 タイヤ補償無
予想以上に高額だったので、その日は見積書だけをもらって帰りました。
ランフラットタイヤは結局必要ない理由
万が一パンクしてもそのまま80キロ走れるのは確かに魅力的です。余程遠出していない限りは、全く問題ないようです。
でもちょっと待てよ。
いくら「パンクしても走れる」と言っても、普通のタイヤでも近くのガソリンスタンドで修理はできる。ランフラットタイヤと言えどもタイヤ交換が必要な場合、在庫がなく取り寄せに時間がかかるリスクもあれば、そもそもの価格自体がバカ高い。
「これってどうなの?」とちょっと疑問が湧いてきました。
そこでBMWに乗っており、ランフラットからノーマルタイヤに履き替えた方々のブログをいくつか読んでみました。
すると多くの人が「ノーマルタイヤに交換して良かった」という感想なのです。
ランフラットタイヤはパンクしても走行できるくらい頑丈なのですが、その分硬いわけですね。当然走りも硬いわけです。
だから「ノーマルタイヤに履き替えると、とても心地よい極上の走りになる」と。多くの方が証言しています。
「なるほど」
さらに欧米のような悪路が日本にはないため、基本パンク修理キットを積んでいれば問題ないということも分かりました。
「ガソリンスタンドもたくさんあるし、たしかに山奥にでもいない限り、ランフラットタイヤでなくてもほぼ問題ないな」と思いました。
加えてパンク修理キットを使えば、ランフラット以上に走行可能だということも分かりました。
あえてランフラットタイヤにする必要がない理由をまとめてみますと
- ランフラットよりもノーマルタイヤの方が乗り心地がいい
- ノーマルタイヤの方が圧倒的に安い
- 日本には欧米のような悪路があまりない
- 日本にはガソリンスタンドがたくさんあり、万が一の時もそれほど困らない
- パンク修理キットがあれば、ランフラット以上の長い距離が走れる
おすすめのパンク修理キット
上記の理由から、本格的にノーマルタイヤに履き替える計画を立てました。
そこでまず重要になるのは、パンク修理キットの品質です。
安いのは1000円前後からあるようですが、安物を使うとタイヤ自体がダメになり、パンク修理ができなくなるので、走行はできてもタイヤ交換が必要になってしまうようです。これでは意味がありません。
一般の安いパンク修理キットは、ドロドロの液体が入っており、それが一時的にタイヤの破損個所を防ぐのです。しかしそのドロドロを入れることによって、パンク修理ができなくなるので、タイヤ交換せざるを得なくなるのです。
しかし見つけました。パンク修理もできる最強のパンク修理キット。それがSLIME(スライム)のスマートリペアー(緊急パンク修理キット)です。
SLIME(スライム)スマートリペアー(緊急パンク修理キット)の特徴
これが私が購入したSLIME(スライム)のスマートリペアー(緊急パンク修理キット)です。
このスライムだけが、タイヤに注入しても水溶性のために、簡単に洗い流せるようです。要するにタイヤの中がドロドロに固まらないので、水だけで洗い流し、タイヤ修理が可能になると。
このスライムの修理剤にエアコンプレッサーがセットになった緊急パンク修理キットがあれば、パンク対策としてランフラットタイヤを履く理由はなくなるのです。
このスライムの品質は欧米有名メーカーにも認められており、FIATやフェラーリなどに純正採用されています。
しかもです!
スライムで応急処置をした後、何と4000キロまで走行が可能ということです。
- ランフラットタイヤ
パンクした後、80km以下のスピードで、最大80キロまで走行可能。 - スライム スマートリペア(緊急パンク修理キット)
パンクした後、80km以下のスピードで、最大4000キロまで走行可能。
これって、ランフラットタイヤ必要ですか?スライムがあれば、相当遠出した時にも安心ということが分かります。
もちろんランフラットタイヤの走りが好きなかたは、ランフラットタイヤでいいと思います。
しかし「ノーマルタイヤの方が走りがソフトで心地いいから好き」という方には、あえてBMWが承認しているからという理由でランフラットを通す理由はないということになります。
コストコでタイヤ交換して正解
コストコでは常にタイヤ交換のキャンペーンをやっています。
現在はヨコハマタイヤのキャンペーンをやっていましたが、私が購入したのはミシュランのプレマシー4というタイヤになります。
まずはコストコのタイヤセンターに電話してみました。事情を説明すると店員さんが、ヨコハマタイヤとミシュランで私の車(BMW)に合うタイヤを推奨してくれました。
両方の見積もりをいただきましたが、ヨコハマタイヤだと80000円くらいで5400円分のコストコで使えるプリペイドカードがもらえるとのこと。
それに対してミシュランですと、なんと68660円で8000円分のプリペイドカードがもらえるとのことです。
「まじか?」(笑)
答えは決まってますね。安くてさらに8000円分のプリペイドカードですから。
このように、ミシュランタイヤが4本で68660円(税込み)です。プリペイド分の差額を計算すると、実質6万円ですよね。さらにコストコでタイヤ交換をすると
- 取り付け工賃無料
- ローテーション無料
- バランス調整無料
- タイヤのパンク修理無料
- 窒素ガス充填無料
以上のようなサービスが、無料で付いてきます。
上で説明したオートバックスのランフラットタイヤの見積もりでは、タイヤ補償を付けた場合は158400円の見積もりでした。その差額はなんと!89740円です。
2回分タイヤ交換してお釣りがきて、さらに合計16000円分のプリペイドカードが付いてくる程の差が出ます。
どちらが得かは明白ですよね。さらにノーマルタイヤの方がソフトで乗り心地がいいのですから。
窒素ガス充填のタイミングは
今までは定期的にガソリンスタンドに行ったついでに、空気圧チェックと補充を行ってきました。
ガソリンスタンドで無料でできる空気圧充填は、普通に空気を入れるものです。しかし徐々に空気が抜けていきますので、3ヵ月に1回のタイミングで空気圧チェックと充填が必要になります。
窒素ガスの場合は、ガソリンスタンドやカーショップでやると4本で2000円はします。それがコストコでタイヤ交換すると永久に無料になるのです。
窒素ガスを使った場合には、普通の空気よりも長く持ちますので、4~5ヶ月のタイミングで窒素充填すればいいようです。一年に3回だとすると3年間で18000円もお得になるわけですね。
さらに今まではBMWのディーラーで法定点検の時に5000円くらいでタイヤローテーションをしてもらっていました。今後はこれも無料になります。
またタイヤ交換やローテーションの予約をすると、タイヤセンターの駐車場に止められるという利点もありますね。
作業時間ですが、金曜日の12:00に予約を入れて、だいたい1時間20分くらいで終了しました。空いている時は1時間かからないようです。
コストコでBMWのタイヤ交換まとめ
コストコでタイヤ交換をするとお得です。さらにBMWにはその走りが好きな人は除いて、ランフラットタイヤは不要です。
- BMW承認のランフラットタイヤは、値段が相当高い。コストコの2倍以上
- ランフラットタイヤより、ノーマルタイヤの方が軽くて心地よい走りになって人気
- スライムのスマートリペアパンク修理キットを積むことにより、パンクの際も安心。パンクしながらでもランフラットよりも走行可能距離が50倍も伸びる
- コストコのタイヤの値段は安い。さらに工賃・パンク修理・ローテーション・バランス調整・窒素充填が無料
- ミシュランタイヤをコストコで買うと、プリペイドカードが8000円分ももらえる
以上の理由で、今回BMWのタイヤ交換をコストコでやって大満足でした。
走り自体もランフラットからノーマルタイヤに変えて全く問題ありません。あとは個人の走りの感覚の好みになると思いますが、個人的にはゆったりと心地よい走りが上質だと思っていますので、私は好きです。
タイヤ交換の後に必ずやること
さて、コストコでBMWのタイヤ交換が無事に終わり、ランフラットタイヤからノーマルタイヤに履き替えたわけですが、その後に必ずやらなければいけないことがあります。
それがタイヤの空気圧チェック機能のリセットです。
BMWの各車には【タイヤ空気圧警報システム】という機能が備わっており、走行中に急に空気圧が下がるなどを車が感知した場合に警報が鳴って教えてくれるシステムが組み込まれています。
以前の私の国産車ですと、空気圧の低下に自分では気付かず、後ろの車が教えてくれたり、相当タイヤが凹んでから異変に気付くようでした。だからそのままガソリンスタンドまで走行するうちに、タイヤがダメになってしまうこともあったのです。
しかしBMWには【タイヤ空気圧警報システム】がありますので、問題発生初期に対処することが可能になっています。
タイヤ空気圧警報システムのリセット方法
タイヤを交換すると今までとはタイヤの感覚に違いが出ますので、誤作動を起こさないように現在の状況にシステムを合わせる必要があるのです。
- まずはナビゲーションシステムのメインメニューから【車両情報】を選びます。
- 続いて【車両ステータス】を選びます。
ナビゲーションシステムのバージョンによっては項目名が違う場合もあるかと思いますが、何となく似た場所を探してください。 - 【タイヤ空気圧警報システム】をリセット
- 最後に【リセット実行】を押して、リセットされます。
この作業は、タイヤ交換が終わった直後に停止した状態で行い、その後走行中にリセットが完了する仕組みになっているようです。よってリセットを止まった状態で実行し、あとは普通に走る間に、新しいタイヤの状態が【タイヤ空気圧警報システム】にセットされるようです。
この仕組みもコストコのカーセンターの方に教えていただきました。それまではそんなシステムがあることも知らなかったので、危なかったですね(笑)
ノーマルタイヤの良さが分かった一年後
その後の経過の報告をします。
BMW承認のランフラットタイヤをやめて、コストコでノーマルタイヤに交換して約1年。極上の走りを堪能していました。
そして今回法定一年点検があったたため、ディーラーに車を渡し、代車に乗り換えましたが、ここでノーマルタイヤの良さを再確認しました。
全く同じ車種が代車で来ましたが、その代車は当然のことながらランフラットタイヤを履いていました。
久しぶりにランフラットタイヤの感触を体感したのですが、やはり「明らかに硬いです」
これが好きな方もいるかと思いますが、体に対するソフトで極上の感触は圧倒的にノーマルタイヤの方がいいですね。
よって、個人的な好みはあるかと思いますが、ランフラットタイヤよりノーマルタイヤの方が断然おすすめ出来ます。
安くて乗り心地が良くて、プリペイドカードまでもらえてお得なのですから。