梅毒が再発した時の具体的症状と治療方法

梅毒の再発と症状 男女の体の悩み

梅毒は何度でも感染する厄介な性病の一つで、せっかく完治しても感染者と接触すれば、たちまち再発してしまうので注意が必要です。要するに2回でも3回でも感染する。

梅毒はペニシリン系の抗生剤を服用しない限り自然には治りませんので、下記に該当する方は定期的に検査をすることをおすすめします。

  1. 風俗に定期的に通っている人
    ソープランドに限らず、性器同士の生接触だけでなく、キスやフェラチオ、クンニ等でも感染しますので、性交(本番行為)があるかどうかは関係なく、風俗全般に通ってる人が該当します。
  2. 風俗嬢
    風俗嬢は定期的に性病検査をしていますが、梅毒の症状が出るまで3週間かかり、陽性判定が出るまで合計で1ヶ月かかるので、その間に多くの顧客にバラ撒いてしまっているのが現状です。
    例えば一日に5人の相手をしたとして、週4日働いた場合、月に80人以上に感染させてしまいます。梅毒は感染力が強く、一度接触すればほぼ100%感染しますので、ねずみ算式に感染者が増えてしまうわけですね。
  3. 遊び人(不特定多数)と関係を持っている彼氏や彼女がいる方
    いろいろと頻繁に性的関係を持っている方との接触は大変危険です。
  4. 一度切りの肉体関係を持ってしまった方
    一度切りの関係を持つということは、あなたも相手もそのような傾向が頻繁、または、たまにはあるということなので、どこかで感染している可能性を秘めています。

梅毒の検査の種類

梅毒にはいくつかの検査方法と判断基準があります。

  • TPLA法 陽性 一度感染すると一生陽性判定になるので、ここが陽性であっても必ずしも今梅毒とは限らない。
  • TPHA法 陽性 一度感染すると一生陽性判定になるので、ここが陽性であっても必ずしも今梅毒とは限らない。
  • RPR法 ここが陽性か陰性かで、現在の感染を判断する。
    上の2つが陽性で、RPR法が陰性の場合は、過去に梅毒の感染経験があるが治療して治り、今は梅毒でない、という判定になる。ここが陽性だと現在梅毒患者となる。
    つまり梅毒に感染したかどうかは、簡単にいうとRPR法が陰性か陽性かを見ればよい。

会社の健康診断でTPLA、またはTPHA+RPR法の感染症検査が含まれている場合もあり、ちょっと神経を使うところだとは思いますが、梅毒は早めの治療が大切ですので、できるだけ早く知ることができた方がいいと思います。

健康診断の診療所によっては、診断結果が本人だけでなく事業主にも控えが届く場合もあり、注意が必要です。

その場合診断結果を見ることが許される範囲はどこまでなのか?ここにも個人情報保護の問題が出てきます。

しかし事業主も従業員の健康状況を把握したい場合もあり、線引きが難しいところとは思います。しかしセンシティブな過去の梅毒感染履歴まで分かってしまう必要はないわけで、事業主が控えをもらう場合は、そういう箇所は空白にする等の診療所が考慮するところだと思います。

しかし私が知る限り、事業主に控えを郵送する診療所は一件しか見ていませんので、ほとんどの会社の健康診断結果は本人のみに通知であると予想されます。

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梅毒の症状と特徴とは

梅毒の特徴

梅毒は性行為によって粘膜や皮膚の小さな傷から感染します。生セックスでなくてもキスだけでも感染します。つまりコンドームを装着しても無駄だということです。

HIVの場合は、コンドームさえ付ければ感染はまずありませんが、梅毒はキスだけでも感染するため、最もタチが悪い感染症とも言えます。

ところで梅毒の主な特徴として下記があげられます。

  1. 症状が出ないこともあり、症状が出ても痛みを伴わない場合も多い
  2. 症状が自然に消えるため、治ったと思い込むことも多く、また別の症状が出たりして、ずっと不調が続く
  3. 症状がなくても、性行為やキスの相手を感染させてしまうことになる
  4. 免疫ができず、何度でも再発する。治療して治っても再感染はいつでも起こりうる

梅毒の症状と進行具合

具体的な梅毒の進行状態における症状は下記のようなものとなります。

  1. 第一期(感染後3週間~)
    感染した場所(性器・口・肛門)に出来物、ただれ、潰瘍、しこりができる。初期症状がない場合もあるので注意。治療しなくても約1ヶ月で症状が消えることが多いので、治ったと思ってさらに感染者を増やす危険性がある。
  2. 第二期(感染後3ヵ月~)
    手のひら、足の裏、お腹、胸、頭皮をはじめ全身にバラ疹(発疹やブツブツ)ができる。治療しなくても。数週間から数カ月で消えてしまうので、治ったと勘違いして放置してしまう危険性がある。またこのまま性行為を繰り返すと、どんどん感染者が増えてしまう。
  3. 潜伏梅毒
    症状がないまま何年も経過し、同時に脳・眼・神経・内臓で感染症状が進行していく
  4. 後期梅毒 感染から数年~数十年後に、眼・心臓・血管・神経・脳に重大な症状が現れ、死に至ることもある。

恐ろしいのが、一度出た症状が数週間でなくなることも多く、さらに別の症状に変化して何らかの不調が続くところにあります。

たとえば痛みのないしこり、というのが初期の主な症状ですが、これもヘルペスや亀頭包皮炎と同じような見た目で出ることもあり、梅毒とは思わずに放置したり、軟膏を塗って一時的に症状が消えることによって治ったと思い込んでしまうこともあります。

また当人も梅毒に感染したとは思いたくありませんので、ヘルペスや亀頭包皮炎と自己判断してしまう傾向もあります。

さらに熱が出る人もいれば熱が出ない場合もあり、全身にバラ疹が出たり、お腹だけや頭皮だけに出る等、掴みどころのない症状が患者を悩ませます。

よって、いろいろ変化する不調が一ヶ月も続く場合、早めに検査するのが正しい自己防衛となります。

保健所では無料でHIVと梅毒の検査を受けることができますし、恥ずかしい場合は通販でも検査キットが簡単に手に入る時代です。自分を守るため、人に移さないためにも検査は必要と理解してください。

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二度梅毒に感染した知人の体験談

梅毒再発体験談

知人が風俗(吉原ソープランド)で2回感染したので、その症状の違いを見てみましょう。

初期症状(第一期)

●一回目の感染: ペニスに3箇所明らかにそれと分かるしこりが出来た。痛みやかゆみ、体の不調はなし。

●二回目の感染: ペニスにヘルペスや亀頭包皮炎と同じような小さなボツボツ、潰瘍が出来た。痛みやかゆみ、体の不調はなし。
もともと性器ヘルペスがあったため、「今回の症状は長いなー」とヘルペス治療のクリームを塗り続けたが、一箇所治っては他に転移する事態が二ヶ月も続いた。

第二期

●一回目の感染: 37℃ちょっとの微熱が一ヶ月以上続いた。内科に行って抗生物質を投与したが一切効果なし。いろいろな薬を飲んでも治らなかった。重だるい、体調不良がずっと続き、やがて胸とお腹と背中に発疹が出現。さらに血尿が出たため、ここで性病科を受診。梅毒と診断された。

治療期間は一ヶ月半。ペニシリン系のサワシリンを一日3回毎日飲み続けた。

疑いのある行為から二ヶ月半経過してからの治療。

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●二回目の感染: 熱はずっとなし、しかしなんとなくの不調が永遠と続いた。両手の手のひらに数か所の発疹らしき物が出現。しかし前回あった胴体にはほぼ出ず、症状が似てもいなかったため、検査が遅れた。

頭皮が痒くなり、頭にたくさんのおできが出現。しかしシャンプーやカラー剤のせいだと勘違いして検査は受けなかった。

扁桃腺が腫れ、やがて喉が真っ白になるほど。舌や舌の下にも口内炎が多発。鼻と喉の間あたりも痛くなり、口中が口内炎で激痛の日々。耳鼻咽喉科に通っても改善しない。

一度梅毒を経験したのが逆効果になった。

前回と全く違う症状のため、梅毒と気づかず、また梅毒と思いたくないため、感染したと思える行為からなんと!5ヶ月半も経過してからようやく新宿の保健所に駆け込み検査を受診。翌週梅毒陽性の診断結果。即日地元の泌尿器科に駆け込みその日からペニシリン系ジェネリックであるアモキシシリンを飲み始めた。

しかし治療に入るのが遅かったため、アモキシシリンを8週間服用することになった。

■ビブラマイシン・ジェネリック

梅毒は早期治療が大切

これは梅毒に限ったことではありませんが、どれだけ早めに検査を受け、治療を開始できるかがポイントとなります。

梅毒は症状が多様であり、勝手な自己判断では見逃してしまう可能性を秘めています。

よって不特定多数の異性(もちろん同性も)と関係を持つ方、風俗通いの方は、最低でも年に2回。何か不自然な症状が出たらすぐに検査を受けることを心がけましょう。

梅毒は自然治癒はしません。必ず治療が必要になります。

その一方で海外では筋肉注射1回で治療が終わるのに、日本ではいまだにペニシリン系抗生物質を毎日3回、4週間~8週間飲まなければいけません。もちろんようやくペニシリン注射が日本でも認可されたのは事実ですが、医療機関では相変わらず錠剤を勧める傾向があり、はやく治療方法を全国的に変化させる必要性があると思います。

梅毒が簡単に治れば、早めの治療が浸透し、患者急増の事態を食い止めることにつながるはずです。

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