性器クラミジアと淋病の症状と治療

Treatment of chlamydia and gonorrhea 男女の体の悩み

性感染症の中で最も罹患者数が多いとされるのが、性器クラミジアや性器淋病です。

男女問わずに感染するケースが多いため、知識として知っておくことで万が一の時に対処しやすくなります。
ここではクラミジアや淋病の男女別症状や、治療にかかる時間などをまとめてみました。

性器淋病とはどんな病気なのか?

淋病は古典的な性感染症の1つです。
旧約聖書にも記載があるそうで、数千年も前から人類は淋病と付き合ってきたと言えるでしょう。

淋病とは淋菌に感染することで発症する病気の総称です。
性器クラミジアと合併症を起こすこともあり、代表的な性感染症であると言えます。

性器淋病にはどういう症状がでる?

では性器淋病に感染すると、どういう症状がでるのか確認します。

男女別で症状を見ていきましょう。

男性が発症する淋病の症状

  • 尿道炎
  • 排尿時の痛み
  • 尿道口から膿がでる
  • 精巣上体炎を起こすリスクがある

女性が発症する淋病の症状

  • 子宮頸管炎
  • おりものの量が増える
  • 下腹部痛
  • 不正出血
  • 骨盤内炎症性疾患

基本的には尿道や子宮頸管などが、炎症を起こすことによって様々な症状がでます。

ここで注意したいのが淋病を治療せずに放置していると、男女ともに不妊の原因になる可能性がある点です。

確かに性感染症になって病院に行くのは恥ずかしいかもしれませんが、放置をしていても完治することはありません。

性器淋病は初期の段階だと、比較的に完治しやすい病気でもあります。
ですので早い段階で病院に行くようにしてください。

淋病は他の部位にも感染することがある?

淋病というのは性器だけに発症するものではありません。
別の場所に感染する可能性もあるのです。
代表的な場所には次のようなものがあります。

  1. 咽頭
  2. 直腸
  3. 血液

最も代表的なのが咽頭淋病です。

これはオーラルセックスやディープキスをすることで、喉に感染してしまうケースになります。
自覚症状に乏しいことが多く、あっても風邪の初期症状と似ているため気づきにくいです。

近年ではアナルセックスによる直腸感染も増えています。
直腸感染も自覚症状に乏しいため、放置されやすく重症化しやすい傾向があります。

目に淋菌が感染することで結膜炎を起こします。
感染のリスクは低いですが、目やにが大量に出るなどした時は検査を受けてください。

最後に血液に淋菌が侵入すると、播種性淋菌感染症となります。
これは全身に炎症が及ぶ病気で、複数の関節が突然痛くなった時には診断を受けてください。

淋病の治療方法を知ろう

淋病の治療には抗生物質を使います。
一般的には飲み薬よりも注射を使うことが多いです。

どういう症状を発症しているかで異なりますが、だいたい1回の注射で処置は終わります。
ただ注射をした後に再検査をして、淋菌がなくなっているのかを確認する必要があります。

症状がなくなったからと治療をやめてしまうと、体内に菌が残ってしまうかもしれませんので、確実に淋病が完治するのを見届けることが大切になります。

性器クラミジアとは?

What is the chlamydia

性器クラミジアとはクラミジア・トラコマティスに感染することで、発症する病気です。

淋病とならんで罹患者数の多い性感染症でもあるので、症状をしっかりと把握しておくことが大切です。

特にパートナーがいる場合は、お互いに感染している可能性があるので、2人で診断を受けるようにしてください。
相手に内緒にしたままだと、ピンポン感染といってお互いに移し合うことになってしまいます。

男女別の症状を確認しよう。

では性器クラミジアの症状を確認していきます。

男性が発症する性器クラミジアの症状

  • 尿道炎
  • 排尿痛
  • 尿道口から膿がでる
  • 前立腺炎

女性が発症する性器クラミジアの症状

  • 子宮頸管炎
  • 卵管炎
  • 月経痛
  • 下腹部の痛み
  • 不正出血

一般的な症状はこの通りになります。
淋病と似たような症状の出方になるのですが、男性の場合は膿の出方が少ないのが特徴でしょう。

また色も黄色ではなく、透明から乳白色をしています。
さらに股間周辺の様々な部位が痛む傾向もあります。

女性の場合は自覚症状に乏しいケースも少なくありません。
男性ほど症状がでにくいので、気づきにくいのが特徴でしょう。

ただクラミジアに感染すると膣内で雑菌が繁殖しやすくなるため、痒みがでたり、臭いのきついおりものなどが出やすくなります。
これらの症状がでた時は注意した方がいいです。

性器クラミジアの治療はどう行うの?

クラミジアの治療にも抗生物質を使います。
ただ淋病の時とは違って注射ではなく、内服治療が一般的です。
ただし症状によっては注射や点滴を用いることもあります。

治療期間の目安は、およそ2週間程度です。
淋病と比較して長くなっているのは、クラミジアの方が抗生剤の効果が出にくいためです。
投薬を開始してから再度検査を行って、治療ができているのかを確認します。

性器クラミジアと性器淋病の症状と治療方法のまとめ

クラミジアは自分でも治せる

この2つの病気は性感染症でも罹患者数の多いものです。
時には2つの病気を合併して発症していることもあるため、注意しなくてはいけません。

どちらも抗生剤を使って治療しなければ完治せず、放置していると最悪は不妊の原因にもなります。

またどちらの病気も性器以外の粘膜組織に感染する可能性があるため、罹患していることがわかれば検査を受けるのが無難です。
比較的に初期の段階だと治療期間も短くてすむので、紹介した症状がでれば診察を受けた方がいいでしょう。

クラミジアを自分で治す方法

性感染症の場合、基本は性病科のあるクリニックに行くのがベストです。素人判断で治ったと思っていても、そうでない場合もありますし、別の病気の場合は間違った治療法を行ってしまう可能性もあるからです。

しかしそうは言っても、性病科に診察に行くのはとても恥ずかしく勇気がいるので、もし自分で治せるなら治したい人も多いのが事実です。

そのような場合は、症状に応じて可能性のある病気のセルフ検査キットを使用し、陽性の場合はジェネリック医薬品を自分で購入して自己治療する方もかなり多くいます。

ここではこのページの最後として、検査キットと治療薬を紹介します。

クラミジア検査キット
■クラミジア検査キット
■淋菌抗原検査キット
アジー1000mg (ジスロマックジェネリック)
アジー1000mg (ジスロマックジェネリック)

病院に行ってクラミジアや淋病と診断されると、ジスロマックという抗生物質を処方されます。

ジスロマックは「マクロライド系抗生物質」という種類の抗生物質で、有効成分として「アジスロマイシン」が配合されており、医療現場でも幅広く使用されています。
ジスロマックは咽頭炎や急性気管支炎などのかぜ症状に加えて、尿道炎や子宮頚管炎、淋病や性器クラミジア、咽頭クラミジア等の性感染症(STD)にも高い効果が認められています。

このジスロマックのジェネリック医薬品で一番有名で世界的に使われているのが「アジー」という製品で、基本アジーを服用すれば、淋病やジスロマックは自己治療できるようです。

もちろんジェネリック医薬品の場合は全て自己責任となりますが、基本的に重大な副作用はない製品のようで、多くの方に利用されています。

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