多くの男性は加齢と共に臭いの問題に悩まされます。
自分では分からないものの、ある程度年齢を重ねた人であればどうしても出てしまう加齢臭の問題。
この記事では加齢臭および口臭に対する有効な対策法についてまとめました。
そもそも加齢臭って何?原因は?
ニオイが出る以上、必ず肉体的・科学的な原因があります。
対策としてはそのニオイ成分をどうやって抑えるか、になります。
それではまず加齢臭が出る原因からみてみましょう。
加齢臭の正体
加齢臭の正体は、ノネナールと呼ばれる臭いの原因物質です。
このノネナールは、歳を重ねると増加するパルミトオレイン酸が、過酸化脂質や皮膚常在菌によって酸化・分解されることで発生します。
ノネナールは、一般的に40歳を過ぎたあたりから増加してきます。
これは、加齢に伴い酸化に対する抑制力が衰えてくるためです。
加齢臭の原因となるもの
加齢臭を産み出す原因であるノネナール、その元となる過酸化脂質を産み出す原因物質に、活性酵素というものがあります。
活性酵素を産み出す原因は様々で、主に以下のようなものが挙げられます。
- 運動不足
- 睡眠不足
- 喫煙習慣
- 肉中心の食生活
- ストレス
いずれも、生活習慣と密接に関わり合っていることが分かります。
どうすれば加齢臭を防ぐことができるの?
原因が分かれば対策を立てることも可能になります。
次に具体的な加齢臭対策法をみていきます。
喫煙習慣を無くす
喫煙は、臭いの元となる活性酵素を増加させる原因の一つです。
また、身体全体の新陳代謝を低下させてしまう上、血液の流れが阻害され老廃物が速やかに排出されず、皮脂の悪臭を強めてしまいます。
さらに、煙草を一本吸うごとに、抗酸化作用のある貴重なビタミンCを25gから100gも失ってしまうことが分かっています。
ビタミンCは人間の体内で生成できませんから、食事から摂る他ありませんが、せっかくビタミンCを摂取していても喫煙習慣があっては意味がありません。
加齢臭に悩まされている方で、喫煙習慣のある方は、まず真っ先に禁煙してしまうのがおすすめです。
抗酸化作用のある食べ物を積極的に取り入れる
ビタミンCやビタミンE、カロテン、食物繊維を多く含む食材は、活性酵素を打ち消す抗酸化作用に優れており、加齢臭予防に効果的です。
ビタミンCは野菜や果物に、ビタミンEは魚卵類やナッツに多く含まれています。
ビタミンCを多く含んでいる食材
- トマト
- ピーマン
- ホウレンソウ
- キウイ
- イチゴ
ビタミンEを多く含んでいる食材
- アボカド
- かぼちゃ
- レモン
- ブルーベリー
- サンマ
- ウナギ
・ストレスを溜めない
ストレスを感じた人間の体内では、活性酸素が大量に発生し、これが加齢臭の原因となります。
加齢臭の気になりだす40歳は、何かとストレスに晒される機会の多い歳でもありますから、休日は趣味に打ち込むなどして上手にストレスをコントロールする必要があります。
もしかしたら加齢臭かも?対策法とは
予防はしていても、どうしても気になってしまうのが加齢臭。
予防法とは別に、対策法を列挙しました。
汗をかいたらこまめに拭く
放置された汗は、雑菌の温床となります。
少しでも汗をかいたと感じたら、清潔なタオル等でこまめに拭くように心がけましょう。
ゆっくりと湯船につかる
汗をかいたら拭くことも大切ですが、きちんと汗をかくこともまた重要です。
夏場など、長時間冷房に晒され汗をかく機会が少なくなると、汗腺の機能が低下し、老廃物が溜まりやすくなってしまいます。
溜まった老廃物が日中、汗と共に皮膚を流れると、それが悪臭の元になるのです。
ゆっくりと湯船につかることで、適度に汗をかくことができ、開いた毛穴から老廃物を洗い流すことができるため臭いを防ぐことができます。
薬用せっけんを使う
殺菌効果のある薬用せっけんは、加齢臭の原因であるノネナールを分解・除去する効果を持っています。
特に効果的とされている成分には、主に以下のようなものが挙げられます。
- 柿渋エキス(柿タンニン)
- ミョウバン
- 炭
- 銀イオン
- トリクロロカルバニリド
加齢臭と共に気になる口臭とその原因
体臭と並び加齢と共に気になってくるのが、口臭です。
口臭の原因となるものには、主に以下3つが挙げられます。
口内のたんぱく質や雑菌
口臭の最も大きな原因と成り得るのは、口内で剥がれ落ちた粘膜のカスや残った食べかすです。
これらが口の中にいる細菌により分解・発酵される過程でガスが発生し、それが口臭の素となっています。
発生するガスにも種類があり、たまねぎが腐ったような匂いを発するメチルメルカプタン、腐乱臭を発する硫化水素、キャベツが腐ったような匂いを発するジメチルサルファイドなどがあります。
口内の乾燥
唾液には、口内を洗浄する作用があります。
唾液の分泌を促すには、ものを噛んだり喋ったりして口を動かし、唾液腺を刺激する必要があります。
口内の唾液が減り乾燥してくると、自浄作用が低下し、たんぱく質を分解する細菌が増加、結果として悪臭の原因となります。
舌苔
舌苔(ぜったい)は、舌の表面に付着した白ないしは黄色の汚れで、細菌やたんぱく質を多量に含んでいます。
この舌苔が、口臭を引き起こす原因として最も多いと言われています。
口臭の無い人にも多少の舌苔はありますが、口内の乾燥や体調不良によって舌苔が厚くなると強い口臭を放つようになります。
今日からできる!効果的な口臭対策
口臭は体臭に比べて、対策は比較的簡単で、効果も早く出るものです。
歯磨きは1日に最低2回、フロスは毎回行う
歯磨きは、朝起きたときと夜寝る時の計2回、可能であれば昼も含めて3回程度行うと効果的です。
また、フロスは歯ブラシでは取れない歯の隙間の食べかすを除去することができるので、積極的に使っていきましょう。
歯ブラシで舌苔を落とす
舌苔は目視できるため、歯ブラシで落とすことができますが、ポイントは優しくなでるようにして落とすことです。
あまり強い力でゴシゴシとこすると舌を痛める可能性があり、却って口臭の原因になることもあります。
ガムを噛んで唾液を出す
唾液には自浄作用があるため、口臭が気になる場合はキシリトールガムなどを噛んで唾液の分泌を促すことも重要です。
口内が乾燥していると感じたら、積極的に噛むことをおすすめします。