これまでも地方税の納付はクレジットカードで支払えましたが、国税の納付に関してもカード払いが可能になりました。
現金を持ち歩かなくても良いだけでなく、クレジットカードによる納付には多くのメリットがあります。
- 税金をクレジットカードで支払うメリットと注意点
- カードは還元率1%を選ぶべき理由
- 税金の支払いに向いているカードとは?
クレジットカードによる納付に関して、上記のような情報を解説していますので、参考にしてください。
税金をクレジットカードで支払うメリット
税金の納付をクレジットカードで行うメリットには以下のようなものがあります。
- 支払いまでの猶予がある(支払いを先送りできる)
- 支払い管理の簡素化
- ポイントが貯まる
- 航空系マイルが貯まる
上記のメリットについて解説していきましょう。
支払いまでの猶予がある
クレジットカードによる支払いのメリットの1つは、実際の支払いまでに猶予期間があるという点です。
例えば3月20日に税金をクレジットカードによって納付したとしても、実際の引き落としはカード会社の指定引き落とし日になります。
カード会社によって決済日の設定は異なっていますが、支払いはおおよそ1ヶ月後くらいになるものです。
税金の納付は、かなり大きな額になるため、支払いの猶予があるのは経営上非常に助かります。
支払い管理の簡素化
クレジットカードで税金を支払うと、カードの支払い明細書に使用履歴が残ります。
例えば従来通りに紙の納付書で銀行に行って現金で支払うと、紙の納付書控えがもらえます。しかし何かの拍子で納付書(控)を無くしてしまいますと、税金を支払ったことは税務署やは県税事務所で分かりますが、こちらで証拠書類としては残りません。
カード履歴に一覧で全ての税金支払いを確認できた方が、経理処理としては手間が省けて、業務が楽になります。
ポイントが貯まる
キャッシュで税金を納付したとしても、特に大きな特典がありません。
しかしクレジットカードで支払いをするなら、納付した金額に合わせてカード会社のポイントが付与されます。
カードによって還元される率は異なっていますが、現金による支払いと比較すればポイントが付くだけでも十分と言えます。
通常カード会社のポイントは、現金キャッシュバックや商品や商品券、電子マネーのポイント等との交換が可能です。
航空系マイルが貯まる
カード会社によっては、航空系マイルプログラムに加入しているところもあり、カードの支払いによってマイルを獲得できます。
セゾンプラチナビジネス・アメリカン・エキスプレスカードを例にするなら、1,000円の利用で11.25マイルを貯められます。
仮に100万円が税金であれば、11250マイルを貯められる計算で、国内航空券の価格に換算すると、時期にもよりますが約22,500円分以上です。
この3つのメリットはキャッシュではあり得ないものなので、非常にお得と言えます。
しかしクレジットカードでの納付をする場合は、いくらか注意すべき事もあります。
クレジットカードで納付する注意点
デメリットと言うほどの事ではありませんが、クレジットカードで税金の納付をする場合、以下の点に注意してください。
★カードでの納付には手数料がかかる
★納税確認までに時間がかかる
★納税証明書は税務署での発行
この3つの注意点の中で、特に1つ目の手数料には注意が必要です。
手数料があるという点が、還元率1%以上のクレジットカードを選ぶべき理由と関係があります。
還元率1%以上のカードを選ぶべき
クレジットカードでショッピングをした時にも、必ず手数料が発生しています。
しかし買い物をする時の手数料は、加盟店(お店側)が支払っているため、こちらに請求がくることはありません。しかし「実際には手数料というものは発生している」ということは理解してください。
通常のショッピングではお店側のサービスとして、手数料は先方負担となっています。
しかし税金の場合はサービスではありませんので、カード決済を希望する場合には、支払う側に手数料の負担がくることになっています。
クレジットカードで納付する時の手数料
支払う税金の種類や自治体によって決済手数料は異なりますが、国税の場合クレジットカードで税金を納付すると、0円から10,000円までは82円の手数料が必要です。
10,001円から20,000万円までは、164円の手数料になり、10,000円ごとに82円の手数料が加算されます。
つまり手数料の割合は、支払いの0.82%から1.64%という事になり、100万円の納付では、手数料は8,200円になります。
よってポイント還元率が1%未満の場合、手数料の方が獲得ポイントよりも大きくなってしまう可能性が出てくるので注意が必要です。
マイルが貯まるシステムがあるのか
一般的にクレジットカードでポイントが貯まる場合には、1ポイント=1円が基本です。
Tポイントや楽天ポイントなどがそうです。還元率が1%のカードの場合、手数料が0.82%だとすると、得する部分は僅かに0.18%になり、それほどお得感はありません。
もちろんポイントが全てではなく、管理の簡素化や支払いの先送りができる時点で、ポイントで損をしない限りはクレジットカードで税金を支払った方がいいのですが、それでもやはりプラスアルファでお得感があった方がより良いと言えます。
ポイント還元率を良くするためには、カード会社のポイントに加えて、マイルが貯まるシステムを採用しているカード会社がおすすめになります。
仮にカード会社自体のポイント還元率が0.5%だったとしても、マイルにすると還元率が1%以上の価値になります。
ですから、税金を支払うクレジットカードは、マイル系カードがベストなのです。
では実際にポイント還元ができるおすすめのクレジットカードがあるでしょうか?
税金の支払いにはセゾンプラチナビジネス・アメリカン・エキスプレスカードの一択
クレジットカードの種類はたくさんありますが、税金の納付に向いているカードは、セゾンプラチナビジネス・アメリカン・エキスプレスカードです。
このカードの特徴は以下のようになります。
★ポイント還元率:1.125%から1.75%
★ポイント:永久不滅
★発行スピード最短3日
★年会費:20,000万円(税抜)
★海外旅行保険:最大1億円
★マイルサービス:セゾンマイルクラブ(JALマイルが貯まる)無料で加入可能
セゾンプラチナビジネス・アメリカン・エキスプレスカードは、支払いが200万円を超えると年会費が10,000円になります。
200万円の納付の場合、マイル獲得は22,500マイル(国内航空券約45,000円分以上の価値)です。
非常に優れたクレジットカードであることが分かります。
このようにクレジットカードを使用して税金を支払う事には、大きなメリットがあります。
しかし還元率が1%以下のカードは手数料の観点から利用すべきではありません。
還元率の高さやステータスの面で、セゾンプラチナビジネス・アメリカン・エキスプレスカードは1番おすすめのカードになります。
[sitecard subtitle=関連記事 url=https://luxuryblog.tokyo/wordpress/saison-platinum-business-amex target=self]