ボート競技の種目や観戦ポイント・基本ルールと見どころ【オリンピック種目】

ボート競技 スポーツ

オリンピック種目にも含まれているボート競技は、とても奥深いチームスポーツです。

細かなルールや種目ごとの違いが理解できると、とても魅力的なスポーツである事が分かります。
これからボート競技について詳しくご紹介していきますので、ボート競技を観戦する前に参考にされてください。

ボート競技の種目

ボート競技の種目は、大きく分けると次のように分けられています。

  • 選手の数
  • 舵手(コックス)の有無
  • オールの本数が1本(スウィープ)か2本(スカル)か

同じように見えるボート競技であっても、上記の違いによって別種目のイメージになります。

選手の数による違い

ボート競技を行う選手の数は次のように分けられています。

  1. 1人
  2. 2人
  3. 4人
  4. 8人

1人でボートを漕ぐ種目の事を【シングルスカル】と呼んでおり、ボート競技の中では唯一の個人種目です。

単純に選手の力量が問われる競技となりますが、1人の力で漕ぐボートのスピードは複数の選手のいる種目には及ばないため、若干迫力に欠けると感じる方もいます。

2人の選手がボートを漕ぐ場合、種目の名前は【ペア】または【ダブル】という名前になります。

ボートに乗る2人の選手の息がぴったり合っていないと、上手く前に進むこともままなりません。
そのため普段の生活からペアとのコミュニケーションを保ち、阿吽の呼吸でオールを扱えるようにならなければなりません。

4人が1つのボートを漕ぐ種目は【フォア】と呼ばれます。

当然のことながら、ペアやダブルよりもチームワークが問われるようになり、息があっているチームとそうではないチームのスピードには大きな差が出てきます。

8人乗りのボート競技は【エイト】と呼ばれ、8人の力が合わさったボートによる圧倒的なスピード感が見どころです。

人数による種目の違いに加えて、さらに舵手がいるかによっても種目が変わってきます。
息のあったチームワークによって、ボートがどれだけ加速するのかが一番の見どころになります。

舵手の有無による違い

ダブルやフォアは、舵手がいるかによって競技の種目が別になります。
舵手は通常「コックス」と呼ばれ、ボートの後方に座ってコースを最短距離で進めるように舵を切ります。

コックスの役割で最も重要なのは、スピードが落ちる舵をできるだけ切らずにボートが正確に進めるようにすることです。

またコックスは、自分ではオールを持って漕ぐことがなく、できるだけボートの総重量を減らすために小柄な選手が選ばれる傾向があります。

1人乗りのシングルにはコックスはおらず、エイトには必ずコックスがいるため総勢9人が乗船します。

スウィープ種目とスカル種目の違い:オールの本数

「スウィーブ種目」とは、1人のクルーが1本のオールを使って漕ぐ競技種目です。
対する「スカル種目」とは、クルーが両手に2本のオールを持ってボートを漕ぎます。

ボートのスピードで言えば、オールの数が多いスカル種目の方が早くなります。
スイーブ種目とスカル種目の両方があるのは、ダブル(2人乗り)とフォア(4人乗り)の2つです。

シングルは当然スカル種目だけであり、エイトはスウィーブ種目のみです。
基本的なボート競技の種目を整理してみましょう。

  • シングルスカル
  • ダブルスウィーブ(舵手なし)
  • ダブルスウィーブ(舵手あり)
  • ダブルスカル(舵手なし)
  • ダブルスカル(舵手あり)
  • フォアスウィーブ(舵手なし)
  • フォアスウィーブ(舵手あり)
  • クォドルプル(スカル舵手なし)
  • クォドルプル(スカル舵手あり)
  • エイト

クルーの人数と舵手の有無、オールの数によって上記のように種目は10種類に分けられることになります。
これがオリンピック種目になると、さらに男子と女子によってもさらに細分化されています。

オリンピック種目

オリンピックで採用されている種目は次のようになっています。

男子のオリンピック種目は、下記の8種目です

  • シングルスカル
  • ダブルスウィーブ(舵手なし)
  • ダブルスカル
  • フォアスウィーブ(舵手なし)
  • クォドルプルスカル
  • エイト
  • 軽量級ダブルスカル
  • 軽量級舵手なしフォア

女子のオリンピック種目は下記6種目になります。

  • ダブルスウィーブ(舵手なし)
  • エイト
  • シングルスカル
  • ダブルスカル
  • クォドルプルスカル
  • 軽量級ダブルスカル

男女の種目を合計すると、オリンピックのボート競技は14種目あるという事になります。

ボート競技の基本ルール

ボート競技のルールは非常に分かりやすく、通常2,000メートルの距離を一番早くゴールまでたどり着いた艇の勝利となります。

ルールは非常に単純ですが、舵手の有無やチームメイトとの呼吸によって艇のスピートは大きく変化します。
単純にクルーの能力だけでは勝敗が決まらず、最も重要になるのはチームワークの良さと言えます。

ここがボート競技の最大の見どころです。

ボート競技の世界的レースとまとめ

ボート競技の最も大きな大会は、オリンピックです。

その次に大きなボート大会になると、世界ボート選手権が毎年異なる都市で開催されています。

ボート競技に携わる選手としては、この2つの大会は絶対に外せないものであり、最も白熱した大会となります。
ボート競技はルールが分かりやすい反面、種目の違いを判別するのが少し難しいかもしれません。

その違いをよく見極められるようになると、ボート競技の奥深さを感じることができます。
複数の選手がどのように息を合わせてボートを漕いでいるのか、注目して観戦すると、非常に興味深いスポーツになります。

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