日本では格闘技人気が高いため、ボクシングをはじめキックボクシングや総合格闘技、プロレスなど様々な格闘技を楽しめます。
ただし色々と種類がありすぎてルールが分からない、といった声もよくあります。
選手は単なる殴り合いではなく、きちんとルールにのっとって競技を進行しています。
見た目はシンプルに見えるスポーツですが、これだけは覚えておきたいボクシングのルールを紹介します。
またボクシングを観戦するならどこに注目すれば良いか、注目ポイントについても詳しく解説します。
格闘技の中でも限定的なルールがあるボクシング
ボクシングは四角いリングの中でグローブをつけた選手が1対1で拳(こぶし)のみで戦う競技です。
実はボクシングの攻撃対象は相手のベルトラインの上、つまり上半身のみと限定的なルールがあります。
キックボクシングや空手などのように足蹴りはないため、間違えないようにしたいですね。
攻撃箇所が限定的なので、相手の隙を見極めるのが非常に難しい競技だと言えます。
ボクシングは古代オリンピックの時代からあり、当時は死人が出るほど危険なスポーツでした。
1800年代にグローブを付けることをルールとし、現在のボクシングスタイルになっています。
最低これだけは覚えておきたいルール5つ
ボクシングはシンプルな競技ですが、階級や決着方法が多彩です。
KOについて
KOとはパンチにより相手がノックアウトして10カウントしても起き上がれなかった時にKO勝ちとなります。
またノックアウトしなくても、ケガなどで明らかに不利な状況になる、試合続行が不可能になった場合TKOになります。
さらに本人やセコンドがギブアップした場合もTKO勝ちになります。
判定について
判定は3人のジャッジが10点満点から減点方式で採点を行います。
★3対0 ユニナマス・テシジョン
★2対1 引き分けマジョリティー・テシジョン
★2対0 スプリット・テシジョン
レフェリーについて
ボクシングには必ずレフェリーが1人つき、試合を監視する役割を持っています。
ダウンした時のカウントや、起き上がった時にファイティングポーズがとれるかの確認をします。
またケガなどによる中断の判断や、反則をしていないかグローブの紐が緩んでいないかなどを判定しています。
ラウンドについて
ボクシングでは3分戦って1分の休憩を取るラウンド制になっています。
男子は3分ですが、女子は2分につき1分のインターバルになります。
ラウンドの回数は選手の技量やライセンスの種類によって決められており、4、5、6、8、10、12と回数が決まっています。(女子の場合は10ラウンドまで)
男子は日本タイトルマッチは10回戦、東洋太平洋とWBOアジアパシフィックと世界タイトルマッチは12回戦になります。
女子は世界タイトルマッチ(WBA、WBC、WBO、IBF)は10回戦と決まっています。
幅広い階級について
ボクシングでは公平性を保つために体重によって階級細かくが決められており、階級ごとにチャンピオンがいます。
そのためチャンピオンの数が多いのもボクシングの特徴です。
男子も女子も17階級に分かれていますが、主な階級を説明します。
【男子】
★フライ級(48~52kg)
★フェザー級(52~57kg)
★ライト級(57~63kg)
★ウェルター級(63~69kg)
★ミドル級(69~75kg)
★ライトヘビー級(75~81kg)
★ヘビー級(81~91kg)
★スーパーヘビー級(91kg以上)
【女子】
★フライ級(48~51kg)
★フェザー級(54~57kg)
★ライト級(57~60kg)
★ウェルター級(64~69kg9
★ミドル級(69~75kg)
様々な方法で勝敗が決まるのが見どころ
ボクシングはKOをはじめ、ジャッジ採点による判定もあればレフェリーによる判定や失格で勝敗が決まります。
そのため決着方法が豊富にあり、戦いのスタイルもそれだけ多彩になるのが特徴です。
選手の戦略によって戦い方が違ったり、それぞれに得意な戦法があったりとシンプルな中に見どころがたくさんあります。
またボクシングはワールドカップに種類がたくさんあり、それぞれに世界中でチャンピオンがいるのも魅力の一つです。
ボクシングはプロ選手も活躍していますが、アマチュアもありアマチュアにもそれぞれチャンピオンがいます。
まとめ
ボクシングは格闘技の中でもメジャーで、有名選手も多くいます。
男女ともにアマチュア、プロと分かれており主な大会はワールドカップや4年に一度のオリンピックが有名です。
階級も17階級もあるため、ボクシングファンは頻繁に行われる試合に飽きることはないでしょう。
階級が多く、プロ、アマチュアと覚える部分は多いのですが、スポーツ自体のルールはそんなに難しくありません。
パンチの種類や攻防の仕方を学べば、よりもっとボクシングを楽しく見ることができるでしょう。
選手だけでなく、観客も白熱して興奮できる一体型のスポーツなので、間近で見たいという人も多くいます。
観客とリングは近く、応援の声が選手の力の源になる部分が他にはない魅力です。