日本で初開催されたラグビー・ワールドカップがきっかけとなって、ラグビーに興味を持ち始めたという方も多くいることでしょう。
しかし興味は持ったものの、「基本的なルールや専門用語などがよく分からない」と言う方も少なくありません。
ルールやポジションや試合について良く理解できていると、ラグビーをもっと楽しめるようになりますので、参考にしてみてください。
ラクビーの基本ルール:得点の種類
野球やサッカーと異なり、得点の入り方が1点ずつというわけではないので、ラグビーのルールが難しいと感じる方もいます。
これから得点の入り方や競技の反則など、基本的なルールについてご紹介していきます。
ラグビーの得点は、以下の5つの種類があります。
- トライ:5点
- コンバーションゴール:2点
- ペナルティトライ:7点
- ドロップゴール:3点
- ペナルティゴール:3点
この5つだけなので、それほど複雑な加点方法ではありません。
トライ
トライとは相手側のゴールラインを超えた場所で攻撃側の選手がボールを地面に付けた状態のことで、5点が加わります。
ラグビーで一番の見どころと言えるのが、このトライです。
見た目も派手で、トライを決めた時が一番会場も盛り上がります。
コンバーションゴール
コンバーションゴールとは、トライした後にトライ地点から後方に下がった場所にボールを置いてキックし、ゴール枠に入った場合の得点です。
前回大会では五郎丸歩選手が蹴り、忍者ポーズのルーティンで話題になりました。2019年の日本開催では田村選手が蹴りました。
ペナルティトライ
ペナルティトライとはファウルがなければトライだったと審判が判断した時に、自動的にトライとコンバーションの合計7点が加わる得点です。
ペナルティゴール
ペナルティゴールとは反則を受けた場所からキックをしてゴールの枠に入った時に3点が加えられることです。
ドロップゴール
ドロップボールとは試合中に攻撃側の選手がボールを地面に一度バウンドさせてキック(ドロップキック)し、ゴール枠に入った時に3点が加算されることです。
反則の種類について
ラグビーの反則の種類は、以下の試合再開方法の3つのパターンで分けられます。
- 相手ボールスクラム
- 相手ボールフリーキック
- 相手のペナルティキック
反則の程度が軽ければ、相手ボールのスクラムから試合が再開されるようになります。
相手ボールスクラムからの再開
反則が以下の3つの場合、攻撃側はボールを失い、相手ボールのスクラムから試合がリスタートします。
- スローフォワード
- ノックオン
- ノットストレート(ラインアウト)
・ラグビーではボールをパスする場合、必ず後方に行わなければなりません。違反するとスローフォワード(前方にパスで反則)となります。
・ノックオンとは、攻撃側の選手がボールを地面に落としてしまうことを言います。
・ノットストレートとは、ラインアウト時にボールをまっすぐに投げなかった時の反則です。
相手のフリーキックで再開
相手のフリーキックで試合がリスタートするのは、以下の2つの反則です。
- ノットストレート(スクラム)
- ノット1メートル
・スクラムにボールを入れる時はまっすぐにしなければならず、違反するとノットストレート(スクラム時)となります。
・ノット1メートルとは、ラインアウトの際に相手側への距離を1メートル保持しなかった時の反則です。
相手のペナルティキックで再開
場所によっては相手の得点になる可能性がある重い反則には、次のようなものがあります。
- オフサイド
- ハンド
- オーバーザトップ
- オブストラクション
- ノットリリースザボール
- ハイタックル
・オフサイドとは、攻撃側の味方選手のボール位置やキック位置よりも前でプレーしたり、密集状態よりも前にいてプレーに加わった時の反則です。
・密集状態の中でボールを出させないために相手側に倒れ込む反則がオーバーザトップ、手を使ってボールを出す事をハンドと言います。
・ボールを持っていない選手の動きを妨げる動きは、オブストラクションという反則です。
・タックルを受けて倒れたものの、ボールを攻撃側の選手が離さない反則をノットリリースザボールと呼んでいます。
・相手選手の肩より上に向かってタックルするのは非常に危険な動きであり、これをハイタックルと言います。
ポジション
ラグビーは1チーム15人のスポーツなので、ポジションは1番から15番まであり、以下のようにフォワードとバックスという2つのカテゴリーに分けられています。
フォワード
フォワードのポジションは、1番から8番までです。
★1番:プロップ
★2番:フッカー
★3番:プロップ
★4番:ロック
★5番:ロック
★6番:フランカー
★7番:フランカー
★8番:ナンバーエイト
バックス
バックスに含まれるポジションは、9番から15番までです。
★9番:スクラムハーフ
★10番:ゲームメーカーである【スタンドオフ】
★11番:ウィング
★12番:センター
★13番:センター
★14番:ウィング
★15番:フルバック
それぞれに役割が明確に定まっており、スター選手に多いのはスタンドオフやウィングです。
見どころいっぱいのラグビー国際大会
ラグビーの国際大会には、ワールドカップを含め次のようなものがあります。
- IWRFアジア・オセアニア選手権:日本も参加
- ヨーロピアン・ラグビーチャレンジカップ
- スーパーラグビー:日本も参加
- ヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップ
- ラグビーワールドカップ:日本も参加する最も大きな世界大会
このような国際大会に加えて、日本国内にはトップリーグというリーグ戦があり、16チームが参加しています。
国際試合に出場してくるNZやウェールズなどの国は、非常にレベルが高くパス回しからタックル、トライまで一連の流れ全てが見どころです。
まとめ
近年、日本チームの活躍によって注目されるようになったラグビーですが、まだまだサッカーや野球ほどルールが浸透していない状態です。
しかしルールやポジションなどの基本情報を理解できると、さらにラグビーの魅力を感じられるようになります。
ルールを理解できている方が増えてくると、これから日本でもメジャーなスポーツの中の1つに数えられてくる可能性が高いです。
今のうちからラグビーの基本ルールや反則、得点などの情報を理解しておきましょう。