己との闘いが見どころのウエイトリフティングの概要と大会の種類

Weightlifting スポーツ

日本人選手も多く活躍するウエイトリフティングは、テレビの中から見ていても思わずこちらが力が入るくらい、緊張感のあるスポーツです。

ただ単に重たいバーベルを上げる腕力だけでなく、必要なのは体全体の筋肉やバーベルを上げる技術です。

ルールは単純に見えますが、実は奥深いルールや見どころもたくさんあるのはご存知でしょうか?

今回は己との闘いが見どころのウエイトリフティングの概要や大会の種類についてまとめてみました。

重量挙げとも言われるハードなスポーツ

ウエイトリフティングは日本では重量挙げとも言われている、バーベルを頭上まで上げるスポーツです。

古代ギリシャで石を持ち上げ力を比べる競技をしていたのが始まりともされており、歴史が深い競技でもあります。

近代オリンピック第1回のアテネで採用され、様々なルール変更を経て現在は体重制競技としてルールが決められています。

重量挙げでは体重による対格差で優位性が大きく関わってきます。

そのため体重に関するルールが厳格に決まっており、検量は試技する2時間前に開始されるという、ボクシングの検量よりも厳しいルールなのです。

ウエイトリフティングのルールについて

ウエイトリフティングのルールにはスナッチと、クリーン&シャークの2種類の試技があります。
その2種類の試技の合計重量で競いますが、スナッチが成功しないとクリーン&ジャークを行うことができない条件となっています。

男女別種目や、スナッチとクリーン&ジャークの詳細ルールについて見ていきましょう。

装備

男子は20kg、女子は15kgのバー、そして重りは円盤型のディスクを両側につけます。
さらにディスクの留め具のカラーが装備全体になります。

服装はひじやひざを覆わないワンピース型で、下にTシャツやユニタードを着用して構いません。
ベルトやニーパッドの着用は任意です。

種目

男子と女子それぞれ体重によって種目が10種類に分かれています。

★男子55kg、61kg、67kg、73kg、81kg、89kg、96kg、102kg、109kg、109kg
★女子45kg、49kg、55kg、59kg、64kg、71kg、76kg、81kg、87kg、87kg

上記のうちオリンピックでは7種目が選ばれるなど、大会によって選ばれる階級が違うこともあります。

スナッチ

スナッチはプラットフォーム(4m×4mで厚みが5㎝)に置いているバーベルを頭上まで上げ、下ろせの合図があるまで頭上でキープします。

持ちあげるまでの制限時間が決められており、例えばオリンピックだと60秒です。

スナッチは3回試技が行われ、3回のうちの一番大きい重量が記録として残ります。
きちんとプラットフォーム内にバーベルを下せなかったり、後ろ面から下ろしてしまうと失格になります。

クリーン&ジャーク

スナッチが成功するとクリーン&ジャークに進みます。

クリーン&ジャークは肩のラインまでバーベルを上げ静止、その後全身の反動で頭上まで一気に持ち上げる動作をします。

こちらもスナッチと同様に3回試技を行い、最も重量が重い記録が採用されます。

ウエイトリフティングの主な大会

ウエイトリフティングは日本ウエイトリフティングが統括する大会をはじめ、オリンピックに出場できるかどうかを決める大会など様々あります。

  • 全日本ウエイトリフティング選手権大会
  • アジア選手権大会
  • 世界選手権大会
  • オリンピック

ウエイトリフティングは中高生向けのジュニア選手権や、大学対抗、また都道府県対抗女子選手権などがあります。

オリンピックに出るためには世界選手権で勝つことが重要になります。
また世界選手権で出場枠を獲得できなくても、アジア選手権で記録を残せば最大1名が選抜されます。

重量挙げはここをチェックしよう

ウエイトリフティングの見どころは、体重別また男女別で公平に競技を行えるのが最大の特徴です。

選手の持つ力はもちろんですが、それ以外にもタイミングやスピード、体のバランスや柔軟性などスポーツにおける重要な要素全てが試される競技でもあります。

また己との闘いのスポーツですが、選手同士の駆け引きもポイントで、重量の申告は相手への集中力を乱します。
相手を見比べて申告する重量を考えるなど、戦略も見どころです。

まとめ

1960年代から20年もの間、ウエイトリフティングは日本のお家芸とも言われているくらい、強い選手が多くいました。

しかし最近はメダル獲得から遠ざかっているものの、ここ数年日本人選手もめざましい活躍を見せつつあります。
ただ単に重いバーベルを上げる、という競技ではなく失格となると記録はゼロになってしまうという、一か八かの緊張感が見ものです。

女子競技の歴史はまだ新しく人気ですが、女子のしなやかさとは違う迫力ある男子も注目されています。

大きな大会を見るのであれば、インターハイや社会人選手権はもちろんのこと、日本選手権などで活躍選手を追うとより一層オリンピックなどが楽しめるでしょう。

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