スケートボードのパークとストリートの種目解説と注目ポイント

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若者を中心に普及しているスケートボードは、2020年の東京オリンピックに追加で採用された競技種目でもあります。

スリリングな演技やボードを自在に操るテクニックが見どころの競技ですが、詳細を知れば知るほどその魅力の虜になります。
オリンピックで実施されるパークとストリートの2種目について、それぞれの詳細や注目ポイントなどを解説します。

スケートボード競技とは

木製の板に車輪を付けたスケートボードに乗ってコースを滑走しながらジャンプや回転などの技を披露し、難度やオリジナリティなどの得点を競う競技です。

元々は1950年代に販売された木製の板に車輪が付いたおもちゃが原型になっているといわれ、日本では1970年代頃から公園や広場、駐車場などで遊ぶスケートボードが流行。

いわゆるストリートカルチャーとして発展を続けてきたスケートボードですがその後専用のスケートボード施設ができて競技人口も増え続け、国際大会も開かれるようになりました。
オリンピックでは2020年の東京大会ではじめて採用されることが決まっています。

冬季オリンピックの正式種目でもあるスノーボードの選手にはスケートボード競技も行っている人が多く、すでに数人のトップ選手が東京オリンピックでのメダル獲得を目標に掲げています。

主なスケートボードの種目

2020年開催の東京オリンピックで採用が決定しているスケートボードの競技種目はパーク(Park)とストリート(Street)の2つです。

このほかハーフパイプ状のバーチカルランプでジャンプを繰り返すバート(Vert)や平地でトリックを披露するフラットランド(Flatland)、地面に並べられたパイロンをすり抜けながら滑るスラローム(Slalom)など多くの種目があります。

今回はパークとストリートの2種目について解説します。

パーク(Park)

その名の通り公園をイメージしたコンビプールと呼ばれるコースで行われる種目で、コースは平地をくり抜いてくぼみや斜面を作ったお椀型の形状になっています。

選手はそれら起伏のあるコースの斜面を利用してジャンプし、空中で様々な技を決めるエアートリックを披露します。
一流選手が扱うスケートボードはまさに身体の一部で、演技で表現される爽快感やスリルが見どころの種目です。

演技の持ち時間は1回45秒で、3回行った演技のうち最高得点で順位が決まります。

各選手が演技を終えていくごとにその時点での暫定順位が表示されるため、状況に応じてより難度の高い技を取り入れるなどの調整も行われます。

こうした駆け引きも大会で注目されるポイントのひとつです。

ストリート(Street)

ストリート種目は平坦な地面に街中における階段や手すり、縁石などを模した様々な障害物を設置したコースで行われます。

パーク種目のようなエアートリックよりも障害物を利用したスケーティングのテクニックが重視される種目です。

設置面積の非常に少ない障害物の上でバランスを取りながら身体とボードのコントロールを行わなければならず、わずかなミスが転倒につながるリスクの大きい種目でもあります。

ストリートの演技はさらに【ラン】と【ベストトリック】の2種目に分かれていて、合計得点で順位が決まります。

  • ランはパーク種目同様にコースを滑って行う自由演技で、持ち時間45秒の演技を2回行って最高得点が持ち点となります。
  • ベストトリックはコース内の障害物をひとつ選んで一発技を競う種目で、5回行った演技のうち上位4得点の合計が持ち点に加算されます。

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採点のポイント

パーク、ストリートとも基本的に次のような要素が採点の評価基準となります。

  • 難易度
  • メイク率
  • スピード
  • オリジナリティ
  • 演技構成(ルーティーン)

技自体の難易度やジャンプの高さが評価の対象になるのはもちろん、同じ技でもよりスピーディに、よりダイナミックに行うほうが得点が高くなります。

持ち時間内で演技構成をどう組み立てるかというルーティーンやオリジナリティについても評価されます。

競技人口の増加に伴って、単に技術が優れているだけでは上位に食い込めないほど全体のレベルは上がっています。
2020年の東京オリンピックに関してはルールが協議中ということもあり、細かい部分で基準が変わる可能性があります。

主要な国際大会

  1. オリンピック
  2. 世界選手権
  3. エックスゲームズ
  4. ARK LEAGUE
  5. ストリートリーグ

エックスゲームズはスケートボード以外にマウンテンバイクやスノーボード、フリーラインスケートなど様々なエクストリームスポーツを対象として毎年夏と冬に開催されている大会です。

ARK LEAGUEはストリートカルチャーから派生したストリートスポーツの世界大会で、スケートボードの他にはBMXのフラットランドとブレイクダンスの競技が行われています。

パークとストリートがオリンピックに採用されたこともあり、競技全体が今後ますます過熱していくでしょう。

スケートボードまとめ

スケートボードに乗って滑走し、ジャンプや回転など様々なトリックを決めて得点を競うスケートボードは、エクストリームスポーツの一種です。

主な種目にはコンビプールと呼ばれるお椀状のコースを滑走してエアートリックを決めるパーク種目と、平地に街中の階段や手すりなどを模した障害物を設定したストリーク種目があります。

それぞれの種目では技の難易度やメイク率、オリジナリティなどが採点されます。
スリリングな展開と卓越したテクニック、縦横無尽に滑走する爽快感などが見どころの競技です。

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