飛行機をよく利用する人がぜひ持っていたいマイル系のクレジットカードと言えば【アメリカンエキスプレス・スカイトラベラーカード】、いわゆるアメックス・スカイトラベラーカードです。
頻繁に国内外に出張するビジネスマンや海外旅行フリークだけでなく、ショッピングでマイルを貯める【陸マイラー】と呼ばれる人達からもかなりの支持を受けています。
それは、アメックス・スカイトラベラーカードは通常のショッピング利用でもマイル還元率が1%と高く、航空券を購入すると更に3倍ボーナス(プレミアは5倍)がもらえる、最強マイル系カードだからです。
アメックス・スカイトラベラーには一般のノーマルカードと、上位カードのスカイトラベラー・プレミアがありますが、それぞれに特徴があります。
アメックス・スカイトラベラーのノーマルとプレミアカードの比較と注目ポイント、損益分岐点などを見ていきましょう。
スカイトラベラーとスカイトラベラープレミアを比較
アメリカンエキス・プレススカイトラベラーカードの普通カードとプレミアカード、両カードを比較するためには、まずお互いのスペックを調べることが一番重要です。
アメリカンエキスプレス・スカイトラベラーカードのスペック
スカイトラベラーカードはノーマルとはいえ、何しろアメックスですから、他社のゴールドカードに匹敵するサービスが付帯されています。
スカイトラベラー・カードのスペックは以下の通りです。
- 年会費は税抜10,000円
- 家族カードは税抜5,000円
- 100円につき1ポイント=1マイル
- ポイントは無期限に有効
- 提携航空会社26社からの購入でポイント3倍
- 入会時に3,000ポイント
- ファーストトラベルボーナス5,000ポイント
- 毎年のカード継続毎に1,000ポイント
- 空港ラウンジは本人と同伴者1名が無料
- 成田国際空港、中部国際空港、関西国際空港では海外旅行からの帰国時スーツケース無料宅配
- 旅行傷害保険は最高3,000万円
- 海外旅行では航空便遅延費用補償
- 海外旅行ではグローバルホットラインによる日本語サポート
- ショッピングプロテクションの補償は年間最高200万円
年会費が税抜10,000円、家族カードの年会費が税抜5,000円というのは、ノーマルカードにしては高いと思われるかも知れませんが、それを補って余りあるサービスがスカイトラベラーにはあります。
ハッキリと言えば、サービスはゴールドカードのレベルですので、ゴールドカードを所持する感覚でいいと思います。
100円につき1ポイントは、1ポイントが1マイルとなり、マイル還元率1パーセントと高めです。
たまったマイルは、提携航空会社15社のマイルに移行できます。
<マイルに移行できる提携航空会社一覧>
- アリタリア-イタリア航空 「クラブ・ミッレミリア」
- ヴァージン アトランティック航空 「フライングクラブ」、
- ANA 「ANAマイレージクラブ」
- エティハド航空 「エティハド ゲスト」
- エミレーツ航空 「エミレーツ・スカイワーズ」、
- エールフランス/KLM航空 「フライングブルー」、
- カタール航空「プリビレッジクラブ」、
- キャセイパシフィック航空 「アジア・マイル」
- シンガポール航空 「クリスフライヤー」
- スカンジナビア航空 「SAS ユーロボーナス」
- タイ国際航空 「ロイヤルオーキッドプラス」
- チャイナエアライン 「ダイナスティ・フライヤー・プログラム」
- デルタ航空 「スカイマイル」、
- フィンランド航空 「フィンエアー・プラス」
- ブリティッシュ・エアウェイズ 「エグゼクティブ・クラブ」
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ポイントの有効期限は無期限なので、「早く使わなければ」と焦る必要もありません。
さらに提携航空会社26社の航空券を購入すると、ポイントは3倍になります。(マイル還元率が3%)
<3倍ボーナスがもらえる提携航空会社一覧>
- アシアナ航空
- アリタリア-イタリア航空
- エア タヒチ ヌイ
- 全日空(ANA)
- エールフランス航空
- エティハド航空
- エバー航空
- エミレーツ航空
- オーストリア航空
- ガルーダ・インドネシア航空
- カンタス航空
- キャセイパシフィック航空
- KLMオランダ航空
- シンガポール航空
- スイス インターナショナル エアラインズ
- スカンジナビア航空
- スターフライヤー
- タイ国際航空
- 大韓航空
- チャイナエアライン
- デルタ航空
- 日本航空(JAL)
- フィリピン航空
- フィンランド航空
- ブリティッシュ・エアウェイズ
- ルフトハンザ ドイツ航空
国内線でも、JALやANAが対象航空会社になっていますし、ハッキリ言ってJALカードやANAカードよりも、マイル還元率が高いと言えます。
入会時には3,000ポイントがプレゼントされ、ファーストトラベルボーナスとして初回に限り5,000ポイント、カードを継続すると毎年1,000ポイントが付きます。
空港ラウンジでは本人はもちろん同伴者1名まで無料、海外旅行ではグローバルホットラインにより日本語サポートで情報サービスを受けられるので心強いでしょう。
スカイトラベラーなら同伴者1名も無料でラウンジに入れるので、大変お得です。
旅行傷害保険は安心の最高3,000万円、海外旅行では航空便遅延費用補償まで付いています。
航空便遅延費用補償というのは、航空便が遅れた際に宿泊代や食事代などを補償するサービスのことです。
成田国際空港、中部国際空港、関西国際空港では、海外旅行からの帰国時に1個のスーツケースを無料宅配するというサービスもあります。
ショッピングプロテクションというサービスでは、カード利用の場合は購入日から90日以内の破損や盗難などの損害を、1人年間最高200万円まで補償します。
以上のように、スペックは完全にゴールドカードですので、メインカードにはふさわしいクレジットカードになっています。
アメックス・スカイトラベラープレミアのスペック
それでは、次に上位版のスカイトラベラー・プレミアカードのスペックを見てみましょう。
- 年会費は税抜35,000円
- 家族カードは税抜17,500円
- 100円につき1ポイント=1マイル
- ポイントは無期限で有効
- 提携航空会社26社からの購入でポイント5倍
- 入会時に5,000ポイント
- ファーストトラベルボーナス10,000ポイント
- 継続毎に5,000ポイント
- 空港ラウンジは本人と同伴者1名が無料
- 羽田空港、成田国際空港、中部国際空港、関西国際空港では海外旅行からの帰国時スーツケース無料宅配
- 旅行傷害保険は最高5,000万円
- 海外旅行では航空便遅延費用補償
- 海外旅行ではオーバーシーズアシストによる日本語サポート
- ショッピングプロテクションの補償は年間最高500万円
- 海外のレンタル携帯電話を割引
- キャンセル・プロテクション
年会費が税抜35,000円、家族カードの年会費が税抜17,500円というのは、スカイトラベラーの3.5倍となっており、完全にプラチナカードのレベルになっています。
ポイント還元率、空港ラウンジサービス、航空便遅延費用補償などは、スカイトラベラーと変わりありません。
しかし提携航空会社26社からの購入でポイント5倍というのはスカイトラベラーよりも高く、入会時に5,000ポイント、ファーストトラベルボーナス10,000ポイント、継続すると毎年5,000ポイントというのはスカイトラベラーよりも遥かにお得です。
スーツケース無料宅配は成田、中部国際、関空に加えて【羽田空港】でも適用されます。
(※スカイトラベラーは羽田空港はなし)
旅行傷害保険は最高5,000万円、ショッピングプロテクションの補償は年間最高500万円と高く、海外用レンタル携帯電話の割引というのはスカイトラベラーにはないサービスです。
オーバーシーズアシストではスカイトラベラーのグローバルホットラインと違い、海外旅行時の日本語サポートは情報サービスだけではなく、トラブル全般にも対処してくれます。
またプレミアだけの秀逸なサポートとして、キャンセル・プロテクションがあります。
これは海外旅行や出張に行けなくなった場合や、突然の病気、ケガによる入院等で、コンサートに行かれなくなった場合、キャンセル費用等の損害を年間最高10万円まで補償するというものです。
せっかく予約しても未来に何が起きるかは分かりません。このキャンセル・プロテクションというサービスは本当に心強いサポートとなります。
スカイトラベラー・プレミアのスペックは、年会費からも分かるように【プラチナカード・クラス】と思って間違いないでしょう。
スカイトラベラー・カードとプレミアの損益分岐点
それでは、スカイトラベラーとスカイトラベラープレミアの損益分岐点を見てみましょう。
ショッピングでの利用はお互いに、還元率が1%のため変わりません。
普通カードが3倍ボーナスでプレミアカードが5倍ボーナスのため、航空券を年間どれだけ購入するかによって、どちらのカードがお得かが出るわけです。
年会費は、消費税抜きで言えばスカイトラベラーは10,000円、スカイトラベラープレミアは35,000円ですから、差額は税抜き25,000円です。
実際にはあり得ませんが、1マイルを1円の価値とすれば、損益分岐点は約138万円になるでしょう。(マイルの価値は最低でも1.5円以上です)
ところが特典航空券の利用によって換算も変わり、エコノミーよりもビジネスクラスの利用の方が、マイルの価値も高まります。たとえば1マイルを2円と計算すれば損益分岐点は約69万円となります。
あるいは、1マイルが5円だったら約28万円になるなど、損益分岐点も変わってくるのです。
1マイル=2円 | 約69万円 |
1マイル=3円 | 約46万円 |
1マイル=4円 | 約34万円 |
1マイル=5円 | 約28万円 |
よって、エコノミークラスを頻繁に利用する人の場合、年間70万円以上の航空券を購入するならば、プレミアカードがいいという事になります。
(これは東京~大阪間を月に2回往復で達成できます)
さらに海外にビジネスクラスで行く場合は、年間1~2回くらいの利用で、プレミアカードの方がいい場合もあります。
いずれにしても、航空券をどれだけ利用するかが、普通カードかプレミアカードかを決めることを前提に、自分の仕事やライフスタイルに合わせてお選び下さい。
アメックス・スカイトラベラーカード損益分岐点のまとめ
月に2-3回以上出張する方は、最初からプレミアカードがおすすめですが、出張もそう多くはなく、飛行機に乗るのも年に数回程度の人には、スカイトラベラーの普通カードで十分です。
むしろ余程の事がない限り、個人的にはスカイトラベラーの普通カードが一番コスパもよく、世間の他のマイル系カードに比べても、圧倒的にマイルがたまりますので、おすすめします。