将来への積立として、NISA(ニーサ)に興味を持っている方も少なくありません。
しかし2018年から「つみたてNISA」という方法も始まったため、どちらを選べば良いのか迷う方も多いようです。
この記事の中では、NISAについて以下の内容をまとめています。
- NISAのメリット・デメリット
- つみたてNISAのメリット・デメリット
- どんな人がNISAに向いているのか
- つみたてNISAに向いているのはどんな人か?
「NISA」と「つみたてNISA」についてよく理解できるようになりますので、参考にしてください。
NISAのメリット・デメリット
NISAとは株や投資信託などによって得た利益や配当金に対する税金を、一定金額非課税にできる制度です。
そのため資産運用方法、また将来への保障として活用している方がたくさんいらっしゃいます。
NISAのメリット
通常、株式投資や投資信託によって得た利益には、20.315%の税金がかかります。
100万円の利益が出た場合であれば、203,150円が税金として支払わなければならない金額です。
この計算では、実際に手元に残る金額は、796,850円となってしまいます。
しかしNISAを利用すると、税金額203,150円まで手元に残すことができるようになります。
NISAの最大のメリットは、年間120万円までの投資であれば、5年間(合計600万円)は投資によって生じた利益が非課税となります。
例えば120万円によって300万円の利益が生じても、全て非課税という意味です。
またNISAで投資できる商品の種類は、つみたてNISAより多いという特徴もあります。
NISAのデメリット
NISAは非常に優れた投資方法ですが、株や投資信託など金融商品の購入は年間120万円までしか行なえません。
非課税枠を翌年に繰り越すことはできず、毎年120万円という規定内で投資を行うことになります。
さらに証券口座を複数持っている場合、通常それぞれの口座の損益を通算することができますが、NISA口座は損益通算ができません。
口座同士の損益通算ができない事に加えて、損益を次の年まで繰り越すこともできません。
つみたてNISAのメリット・デメリット
つみたてNISAもNISAと同じく、指定された投資額内で生じた利益が非課税になるという大きなメリットがあります。
つみたてNISAのメリット
NISAと異なっているポイントは、非課税期間が20年も続くということです。
毎年120万円の投資資金によって生じた利益が非課税になるNISAとは異なり、毎年40万円という制限があるものの、20年という長期的な投資を非課税で行えます。
非課税になる合計金額は、年間40万円で20年間になるので合計800万円です。
つみたてNISAで購入できる金融商品は、基本的に厳選された投資信託のみとなります。
この投資先を厳選したのは、金融庁であるため、いわば金融庁お墨付きの投資信託ということです。
もちろん100%利益が出るという金融商品は存在しないため、元本割れする可能性がありますが、投資先として安心できるメリットはあります。
つみたてNISAのデメリット
年間120万円分の投資金額による利益が非課税となるNISAとは異なり、つみたてNISAで非課税になる投資額は、毎年40万円です。
合計金額が大きいとはいえ、1年間に非課税として投資できる金額が少ないのはデメリットと言えるでしょう。
またNISAと同じように、非課税分の投資額を翌年に繰り越すことはできません。
さらに投資できる金融商品の数が、NISAよりも圧倒的に少ないことです。
非課税で投資できる金額は、毎年40万円と定められており、NISAと同じく繰り越すことはできません。
どんな人がNISAに向いているのか
NISAに向いているのは、次のような方です。
- 投資できる金融商品が多い方が良い(一般の株式投資をやりたい方は無条件でNISAになります)
- 年間非課税投資額が多い方が良い
- 利益を大きくしたい
NISAで購入できる金融商品は、上場株式や投資信託だけではなく、ETFやREITやETNまで含まれます。
毎年投資できる金額が40万円では足りないという方は、NISAを利用する方が良いです。
NISAでは、リターンが大きくなる可能性のある上場株式を購入できるため、利益が大きくなる可能性があります。
大きなリターンを望んでいる方はNISAの方が良いでしょう。
つみたてNISAに向いているのはどんな人か?
つみたてNISAに向いているのは、以下のような方です。
- コツコツ投資をしていきたい
- 投資先で悩みたくない(積み立てNISAで投資できるのは、投資信託のみです)
- リスクを少なくしたい
毎年投資できる金額が40万円となっているため、コツコツ堅実に投資を行うことができます。
投資先は、金融庁が6,000の投資信託の中から独自の基準に基づいて選んだ162の投資信託のみです。
投資先についてあまり悩みたくないという方であれば、金融庁が選んだ162の投資信託にしか投資できないつみたてNISAの方が向いています。
このようにNISAとつみたてNISAには、似ている部分もありますが、上記のような違いもあります。
非課税で投資をしたいものの、できるだけリスクを抑えたい方と利益を多くしたい方では、選ぶ対象が変わってきます。
事前にどのように投資をしたいのか、よく把握してからどちらを選ぶのか決定するようにしましょう。
私の資産運用のやり方
私は資産運用として株式投資をメインに行っていますが、NISA枠の年間120万という数字は、投資家にとっては少なすぎて、大きく儲けることができる金額ではありません。
よって私個人は、通常の取引にはNISAを使用せず、別途貯金分をつみたてNISAに回しています。
現在の預金制度では利率が低すぎて銀行口座に預けていても全く増えません。だからこそ積み立てNISAを積み立て貯金替わりにしています。
毎年の控除だけで、銀行預金よりも圧倒的に得する計算です。