クレジットカードのポイントや航空会社のマイレージサービスは、使えば使うほどメリットが大きいものです。
ポイントやマイルを貯めることも楽しみのひとつですが、賢く利用すれば通常利用時よりもかなり効率良くサービスを受けることができます。
今回はJALの航空券をアメリカンエキスプレス・スカイトラベラーカードのマイルでゲットするおトクな裏技を紹介します。
ポイント3倍!スカイトラベラーカード
スカイトラベラーカードはクレジットカード5大国際ブランドのひとつであるアメリカン・エキスプレス、通称アメックス(Amex)が発行している個人向けクレジットカード(プロパーカード)です。
特長は対象の航空会社26社および旅行代理店2社で利用した際に、メンバーシップ・リワードというポイントサービスで、通常の3倍のポイント(マイル)が付くことです。
なんとマイル還元率は脅威の3%です。
利用に応じて貯まったポイントはそのままショッピングや厳選アイテムへの交換に使えるほか、15社の提携航空会社のマイルに交換することも可能です。
他にも次のようなメリットがあります。
- 入会特典として3,000ボーナスポイント、毎年のカード継続ごとに1,000ポイントが付与される
- 入会後1年は対象商品への初回利用でボーナスポイントが付与される
- マイルへの移行手数料がかからない
- ポイントの有効期限がない
年会費は10,000円(税抜)、家族カードは5,000円(税抜)です。
ポイントの有効期限が無期限なので失効を気にすることなくじっくりと貯めることができるのは大きな魅力ですね。
ただしスカイトラベラーカードは、American Express 発行のゴールドカードやグリーンカードなどとの2枚持ちはできないので注意しましょう。
JALの航空券をおトクに手に入れる裏技
スカイトラベラーカードで貯めたポイントは15の提携航空会社のマイルに交換できると説明しましたが、JALはこの15社に含まれないのでポイントをそのままJALのマイルに交換することはできません。
ここでカギとなるのが提携航空会社のひとつ、イギリスのブリティッシュ・エアウェイズです。
ブリティッシュ・エアウェイズとJALはともにワンワールドという航空連合に加盟しているため、このようなサービス提携が行われています。
スカイトラベラーカードの特長として通常の3倍ポイントが受けられる点を挙げましたが、これは100円の利用に対して3ポイントとなり、1マイル1.5円換算だとマイルへの還元率は4.5%、1マイル2円換算だと6%にもなります。
各種JALカードと比べてもかなり高い還元率であることがわかると思います。
Aviosを利用して航空券を予約するメリット
Executive ClubのAviosを利用してJAL国内線の特典航空券を予約する方法は、JALマイレージサービスを普通に利用する場合に比べて次のような点でもメリットがあります。
- 区間マイル数が650マイルまでの区間は、片道6,000マイルで発券できる
- 出発前日分まで発券できる
- 発券後24時間以内であれば無料でキャンセルできる
- 有効期限が実質無期限
- 家族のマイルを合算して利用できる
ブリティッシュエアウェイズのAviosを利用する場合のデメリット
主なデメリットは次のとおりです。
- 羽田⇔沖縄那覇、大阪伊丹⇔札幌など、区間マイル数が650を超える国内線利用はJALマイレージバンクのほうが得になる
- 予約時に指定できるのは普通席のみで、座席指定は電話かチェックイン時での指定になる
- 発券などの手続きを行う画面が主に英語表示
- 予約の変更とキャンセルに3,330円かかる
- 日本エアコミューター(JAC)、琉球エアコミューター(RAC)、ジェイエア(J-AIR)の便は発券できない
※日本トランスオーシャン航空(JTA)は電話予約のみ可
JAL国内線のB区間を頻繁に利用する場合はスカイトラベラーカードを登録しよう!
JALの特典航空券はA区間とB区間、C区間の3つに分かれていて、往復の特典交換必要マイル数はそれぞれ12,000、15,000、20,000となっています。
これに対し距離によって必要マイル数が変わるAbiosでは、650マイルまでは往復で9000Abios、651マイルから1,151マイルまでは15,000Abiosで予約できます。
JALでB区間の予約を取るには15,000マイル必要ですが、Abiosなら一部の区間を除いて9,000Abiosと、6,000マイルもおトクに予約できます。
同様にC区間では5,000マイル、A区間では3,000マイルの差でAbiosに軍配が上がりますが、一部の便では対象の区間マイル外となるため注意しましょう。
Executive ClubとJALマイレージバンクのどちらを利用するか考える際にひとつの目安となるのが、長距離便を利用する頻度です。
国内線で区間マイル数が650を超える便を頻繁に利用する場合はJALマイレージバンクのほうがお得になります。
B区間の便を頻繁に利用する人はAbiosのメリットを最大限に享受できるため、スカイトラベラーカードを登録してAbiosを貯めるとよいでしょう。
Aviosの有効期限は3年ですが、期限内に何らかの形で1Aviosでも使用すれば有効期限が更新されるため、実質有効期限なしで利用できます。
さらにスカイトラベラーは、同伴者一名まで空港ラウンジを無料で利用できるので、JALカードよりも優れていると言えます。
まとめ
アメックスのスカイトラベラーカードは、メンバーシップ・リワードで通常の3倍ポイントがゲットできるお得なカード。
貯めたポイントをブリティッシュ・エアウェイズのマイレージサービスであるExecutive ClubのAviosに交換すれば、そのAbiosでJAL国内線の特典航空券をお得に予約できます。
マイルへの還元率は4.5%から6%近くにもなりますが、利用便の区間マイルによっては通常のJALマイレージサービスのほうがいい場合もあるので注意しましょう。
JAL国内線のB区間を頻繁に利用する人の場合は、今回ご紹介した裏技でかなり効率良く航空券をゲットできるはずです。