流派が色々で分かりにくい空手の組手と形のルールをざっくり紹介

Karate スポーツ

オリンピックの競技にもなっている空手は、全国で人気を集めているスポーツです。

とはいえ様々な流派があり、見る人も始めたい人もどれを行えば良いか、よく分からないという意見もあります。

また世界空手連盟の組手におけるルールは、服装や姿勢、また禁止行為などが厳しく決められています。

しかしルール決めが細かいのですが大まかな部分は同じです。

観戦する際に知っておけばより楽しめる部分のみを、ざっくりとポイントを抑えました。

沖縄から全国に広まった空手の歴史

空手は琉球王朝時代の沖縄で発祥した打撃技を特徴とする武道や格闘技です。

昭和8年に大日本武徳会で日本の武道として正式承認を受け、全国に広まったスポーツです。
そのため日本武術の影響もうけつつ発展し、現在空手の競技には大きく分けて、形と組手による2つの競技があります。

また寸止めや直接打撃を行うフルコンタクト、また防具を付ける防具付き空手に大別しています。

空手の競技人口は約6000万人とも言われており、野球人口と差がないくらいメジャーなスポーツです。

空手のいくつかの流派の紹介

空手には大きく分けて2種類の派があります。

★伝統派空手
★フルコンタクト空手

伝統派空手は寸止めを行い、相手に打撃を行わないのが主流です。

一方フルコンタクトは直接打撃を行う空手ていわゆる極真空手もフルコンタクトにあたります。

また空手は4大流派に分かれており、流派ごとに技や構えに独自の形を持っています。

★和道流
★糸東流
★剛柔流
★松濤館流

空手のルールについて

空手は組手と形をそれぞれ別で競技を行います。
それぞれのルールを見ていきましょう。

形競技

形は架空の敵に対して攻撃技や防御技を組み合わせた演武を1人ずつ行います。

7名の審判によって勝敗が決まり、採点方式は1対1の対戦形式です。

演武する形は世界空手連盟が認定した102種類の中から行う必要があります。
技のキレやスピード、決めや気合の入れ方の上手さを競い合います。

組手競技

組手は8m×8mのエリアで行われる1対1の実践方式で男子は3分、女子は2分の制限時間です。
階級は以下の5階級制になります。

★女子50kg、55kg、61kg、68kg、+68kg
★男子60kg、67kg、75kg、84kg、+84kg

オリンピックでは3階級に階級が絞られることもあります。

柔道の1本勝ちとは違い、空手はスコアリングで勝敗が決まります。
そして競技相手と8ポイント差がついた時か、制限時間が終わった時にポイントが高い方が勝ちます。

★一本3ポイント
★技あり2ポイント
★有効1ポイント

攻撃に使える技は突きと打ち、そして蹴りの3種類で、攻撃部位は上段(頭部、顔面、首)と中断(腹部、脇腹、胸)に分かれており、この部分以外に攻撃をしてもポイントにはなりません。

それぞれの攻撃部位に良い姿勢で威力のある適度な攻撃を与えた場合、ポイントが入ります。

組手の禁止行為や採点ポイント

空手はただ攻撃を行えばポイント加算になる訳ではなく、様々な要求がなされます。

★良い姿勢
★タイミング
★間合い
★スポーツマンシップ

中でも禁止行為に対して厳しいルールが設けられ、失格となると相手選手の勝ちが決まってしまいます。

反則は過度な接触、禁止部位への攻撃や負傷を装ったり何回も場外に出るような、いわゆるスポーツマンシップにのっとらないやり方は失格になります。

形のすさまじいオーラや美しい攻撃の組手が見どころ

空手は微妙な審判があるため、観戦している方は何故反則なのか分かりずらいという意見もあります。

ただし細かいルールはさておき、見どころは形も組手もたくさんあります。

形の見どころポイント

形の見どころは美しい演武や技の意味を正しく表現しているかという部分や、相手を倒すという意気込みが感じられるかどうかが見どころです。

形の種類はかなり豊富であり、また1度使った形は同じ試合では使えません。

選手によってどの技を持ってくるのか、流れや駆け引きが楽しめます。

組手の見どころポイント

組手の見どころは突きや蹴りが相手の部位をしっかり捉えているか、攻撃が決まる瞬間に注目しましょう。

また攻撃だけでなく防御する位置取りや間合いなど、選手同士の駆け引きが見ものです。

一瞬の攻撃やカウンターで試合の流れや点差がひっくり返ることもあるため、目が離せない3分間です。

Karateまとめ

空手は競技人口が多く、様々な場所で大会が行われていますが、大きい大会は世界空手道選手権大会とワールドゲームズに注目しましょう。

空手には様々な団体がありますが、複数の団体が同一名称で毎年世界空手道選手権大会を開催しています。

空手は特に形に関しては日本が圧勝していますが、世界空手連盟に加盟している国は193国もあり、激戦となることは必至です。

オリンピックは昨年の世界ランキングを元に出場枠が決まりますが、ひとつの国から1名しか出場できません。

そのため強豪国の選手にとってはオリンピックに出ること自体が厳しいため、それを左右する国際大会に注目してください。

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