転職する場合、採用面接を受けるのが一般的です。
その席では必ずと言っていいほど、志望理由を聞かれることでしょう。
ここで納得のいく志望動機をはっきりと伝えることが必要になります。
あたりさわりのない志望理由よりも、記憶に残る志望理由のほうが採用担当者の心にも残ることでしょう。
履歴書にも志望動機の項目がありますが、はっきりと自分の気持ちを伝えるのはやはり採用面接のときなのです。
ここでは転職する理由が伝わりやすい、志望動機や志望理由をご紹介します。
まずは情報収集
志望理由に「御社の将来性、自分の能力を最大限に発揮できる」といったことを書いてしまう人は少なくないでしょう。
当たり障りのない美辞麗句であり、志望動機として定番となっている文句です。
しかし、誰もが使いたがるこの言葉は志望理由としてはNGといってもいいでしょう。
一般常識を知っている、くらいの評価はされるかもしれませんが、相手の心に響くものではありません。
反対に面接の席では、「将来性とはどういった点が挙げられますか?」「あなたの能力とは何ですか?」と、逆に問い返されてしどろもどろになってしまってはどうしようもありません。
そのため、転職しようとしている会社の歴史や業界についてなどはざっと頭に入れておいたほうがいいでしょう。
創業年から沿革などは知っておくのは当たり前ですし、関連会社なども頭に入れておくべきです。
会社規模など例えば資本金や売上高、社員数、営業支店なども知っておくようにします。
要するに本当に就職したい会社の場合、表から知ることができるあらゆる情報は学んでおくべきです。会社のことを大して知りもしないで「本当にこの会社に入りたい」とは思ってはもらえません。
取り扱い主力商品などは把握しておく
そして、当然ですが取り扱っている商品については熟知してお必要があります。
面接の際に聞かれなければ役にたたなかった、というのではなく、自分が入社しようとしている会社の情報は知っていて利はあるにしても損になることはまったくないからです。
実際に店舗を訪問してみる、ショールームを見学するなど、サービスを体験してみるのもいいでしょう。
企業パンフレットや商品パンフレットなどは情報の宝庫なので、しっかりと見ておくようにします。
なぜ当社なのか
会社側からすると「なぜ当社なのか」これが一番知りたいことです。そしてこれが志望理由となります。
そのため将来性や能力といった抽象的なものではなく、具体的な志望動機や志望理由を伝える必要があります。
商品については、小さい頃からファンであり、この商品を作っている会社に入りたかった、というのでもいいでしょう。
子供の頃の夢を叶える、といった点は説得力のある志望理由となります。
ただし、転職ですから、遠回りした理由なども聞かれそうです。
そういった対処もしっかりと考えておくようにしましょう。
「企業パンフレットに書いてあったのですが」といったように、読んでいることをさりげなくアピールし、そこからこういったといころに感銘を受けて入社したいと思うようになりました、というのでもいいと思います。
このように求人情報や採用ページだけではなく、他の情報からしっかりと志望理由や志望動機を組み立てておくと、それが立派なアピールとなるのは間違いありません。
志望理由には具体的なことを示す
前職ではこういったことに携わっていたので、商品開発に役立てることができる、といったように具体的なことが言えるようであれば、積極的にアピールしましょう。
応募の履歴書に書ききれない場合は、職務経歴書に志望理由を書き込んでもかまいません。
本来職務経歴書は書式自由なので、なにかしらアピールできることを書き留めておくようにします。
いずれにしても抽象的なことばかりを書くのではなく、具体的に入社することで、どのような点で貢献できるのかを示すことです。
成果ではなかなかアピールできないのであれば、性格をアピールすることも大切です。
根気強いのでコツコツと研究成果を積み上げていくことができるというのも、大きなアピールポイントになります。
採用する側としては、これからの将来のことは予測しづらいものです。
前職でどのようなことをしていたのか、どういった経験があるのかそういった経験を活かせるのかを気にしています。
前職の仕事内容や功績を伝えられるようにしておく
そのため、前職で行っていたこともしっかりとアピールしましょう。
全くの畑違いで未経験枠で入社する場合であっても、前職で何をしていたのかでその人の人となりを知ることができます。
採用する側としては知りたいことなので、その点も包み隠さず伝えるようにしましょう。
まとめ
志望理由や志望動機を書類にまとめるときは、簡潔に記述することが大切です。
それを元に補足するような形で採用面接に臨むようにします。
採用面接のときは、よどみなくしっかりと相手の目を見て話すようにしましょう。
声が小さい、うつむきがち、おどおどしている、といったことでは、せっかくきちんとまとめてきたことでも、相手に良い印象を与えることはできません。
説得力が半減してしまうので、姿勢を正して堂々と話すようにしましょう。
そのため、事前練習は必須です。
志望理由などをしっかりと話すことができるように、声をしっかり出して練習をするようにしましょう。